“夫婦ダービー”を制した澤 偉大なレジェンドがラストダンスでゴールと優勝を宣言!
最初で最後の夫婦対決
「今日の試合をやるにあたり、本当に負ける気がしなかった。みんなが決勝に連れていってくれましたね」
INAC神戸レオネッサのMF澤穂希は、2-0で勝利した試合を笑顔で振り返った。INACは23日、皇后杯準決勝でベガルタ仙台レディースと対戦した。今季限りでの現役引退を発表してから2試合目、負けたらその場でラストゲームとなるトーナメントを勝ち上がり、27日の決勝進出を決めた。
仙台とのゲームは、中盤のつぶし合いに長い時間が割かれるゲーム展開だった。ボランチで90分間フル出場した澤をして「さすがに自分も息が上がってしまった」と話すほどの消耗戦だった。それでも、「とにかく失点ゼロでいこうと、やれるだけのことはやりました」という澤を中心に、最後までINACの集中力は切れることなく無失点で切り抜けた。
そして、試合後のスタジアム内には、結婚を発表した夫である仙台のチームスタッフ辻上裕章氏と握手して談笑する場面もあった。
「妻の勝利です。夫婦のいろいろなことは譲れますけど、今日の試合だけは譲れませんでした。おめでとうと言ってくれました」
澤はそう語り、結婚後の最初で最後となる仙台との“夫婦ダービー”の勝利を喜んでいた。
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