柴崎岳、理想に捉われない“現実主義”を主張 「メディアも選手もサポーターも…」

柴崎岳は“現実主義”を主張した【写真:Football ZONE web】
柴崎岳は“現実主義”を主張した【写真:Football ZONE web】

敵地キルギス戦のポイントの一つは…「不用意なボールの奪われ方をしないこと」

 森保一監督率いる日本代表は、14日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でキルギスと対戦する。FIFAランキング94位の相手ゆえ、結果と内容が求められるが、難しさを伴う中央アジアでのアウェーゲームに、MF柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)は「理想とする部分はあるかもしれないけど、そんなことばかりではない」と状況に応じたアジャストを強調した。

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 森保ジャパンはアジア予選4連勝を懸けて、敵地でグループ2位のキルギス(2勝1敗)と激突。試合会場となるドレン・オムルザコフ・スタジアムは天然芝でこそあるものの、雑草や枯草が混じり、所々に凹凸があるなど、決してピッチコンディションは良好とは言えない。「急なバウンドの変化とかイレギュラー」(吉田麻也)には十分な警戒が必要だ。

 特に10月のタジキスタン戦では、人工芝への対応に苦しんだ前半にビルドアップのミスからカウンターを受け、あわや失点の場面が何度かあった。ピンチの芽を未然に防ぐ役割を担うボランチの柴崎は、「不用意なボールの奪われ方をしないこと」をポイントに挙げる一方で、ピッチコンディションも鑑みて“ミスは起こり得るもの”として臨み、状況に応じて最善を尽くすべきだと語る。

「そうは言っても(ボールを)奪われる時は奪われるので、その際のリカバリーをしっかりすることをやっていきたい。もちろん理想とする部分は、メディアの皆さんも、選手も、サポーターも『これができたら最高だよね』というものがあるかもしれないけど、そんなことばかりではない。何が今大事で、どういったシチュエーションでやらなければいけないのか。それは監督、チーム、そして一番はやっている選手たちが判断していくべきだと思う。そこは念頭に置いて僕らはやっていきたい」

 柴崎は前回のタジキスタン戦も含め、アジア予選において「トライ」「積み上げ」という言葉を何度も口にしている。所属クラブで3戦連続出番なしという厳しい状況で挑むキルギス戦、どこまで理想に近いパフォーマンスを見せられるか、柴崎も真価が問われることになる。

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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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