アーセナルのレジェンド、キャプテン剥奪のMFジャカを擁護 「リスペクトされるべき」
ヴィエラ氏はアーセナルの監督就任にも意欲「いつかは……」
今シーズン、アーセナルのキャプテンとしてシーズン開幕を迎えたスイス代表MFグラニト・ジャカだが、現在はキャプテンを剥奪され、1月の移籍市場で放出されることが有力視されている。だが、クラブOBの元フランス代表MFパトリック・ヴィエラ氏は、「ジャカはもっとリスペクトされるべき」と擁護した。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
ジャカはプレミアリーグ第10節のクリスタル・パレス戦(2-2)で後半途中に交代を命じられると、アーセナルのファンは彼に対してブーイングを浴びせた。これに反応したジャカは、ファンを煽るような仕草を見せ、ユニフォームを脱ぎ捨ててロッカールームへと戻った。ファンへの暴言も口にしたことから、ウナイ・エメリ監督はキャプテンを変更。その後、ジャカは公式戦3試合で出場機会が与えられていない。
しかし、現在はリーグアンのニースで指揮を執るヴィエラ氏は、ジャカの状況に同情している。「彼を気の毒に思うよ。なぜなら彼はアーセナルで異なった二つの期間、難しい時期を過ごしている。それでも、彼はアーセナルに加入してからとても多くの成果を残してくれたし、多くのリスペクトを受けるべきだと感じている」とフォローした。
キャプテンとして、自クラブのファンを煽るような素振りを見せたことは、許されることではないだろう。だが、そこにも理解が必要だとヴィエラ氏は言う。
「選手が自分の期待していたほどのプレーができなかった時は、自分自身に対して苛立つんだ。時には、後悔するようなことを言ってしまったり、やってしまったりする。元選手たちの多くが、彼に飛び掛かって、批判を浴びせている。だが、それはあまりにも軽薄だよ。彼がどれだけ素晴らしいか、私は分かっているし、この難しい状況も乗り越えるだろう。彼は強い人間であり、良い選手だからね。そして、彼がいかに素晴らしいかを示してくれるはずだ」
リーグアンで13位のニースを率いて、評価を高めているヴィエラ監督は、エメリ監督の後任として、アーセナルに戻ってくるのではないかとも噂されている。
「アーセナルやフランス代表の監督を務めたいか? もちろんだ。すべての選手たちと同じように、こうした仕事をする時は、できるだけ高いレベルに触れていたい。今はこの仕事に全力を尽くす。いつかはUEFAチャンピオンズリーグに出場するようなチームを率いたい」と、将来的にロンドンへ戻ることを希望していることも明らかにした。
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(FOOTBALL ZONE編集部)