引退発表の神戸FWビジャ、イニエスタに感謝 ラスト試合は「天皇杯優勝を成し遂げ…」
盟友へ名を挙げて感謝 「適応についてサポートしてくれた」
J1ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表FWダビド・ビジャが13日、神戸市内で記者会見を開き、現役引退を発表した。引退後は、2021シーズンから米メジャーリーグサッカー(MLS)2部ユナイテッドサッカーリーグ(USL)加入が認められたクイーンズボロFCのオーナーに就任する。
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ビジャはバルセロナやアトレチコ・マドリードなどリーガ・エスパニョーラの強豪クラブで活躍。オーストラリアのメルボルン・シティを経て2015年からはMLSのニューヨーク・シティでプレーした。スペイン代表としても欧州選手権(EURO)2008、同国が初制覇した2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で得点王を獲得するなど世界的ストライカーとして君臨。そして今季、盟友の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが在籍する神戸へと加入し、ここまで得点ランク5位につける26試合12ゴールを挙げているが、自らの意思が固く、引退を決断した。
引退後は21年からMLS2部相当に参入するクイーンズボロFCはニューヨークのクイーンズ地区を拠点とする新クラブ。ホームには米大リーグ(MLB)のニューヨーク・メッツの本拠地シティ・フィールドでも開催する予定としている。
引退会見でビジャは、過去に在籍した一クラブずつにコメントを残し、家族やチームメートにも感謝を述べた。そして、キャリアを終えることとなった神戸で先にプレーし、この日の会見も会場で見守っていた盟友のイニエスタには名を挙げて「日本へ行く前にメッセージくれて、日本でもチームメートの適応についてサポートしてくれたイニエスタ選手に感謝したい」と時折、鼻をすすりながら思いを明かした。
リーグ戦12得点ながら引退を決断したことは「サッカーに引退させられるのではなく、自分でサッカーを引退するタイミングを考えることを長年考えてきた」という。33歳頃から怪我によって引退させられる可能性を考えつつ、引退時期を見計らってきた。そのなかで「今年になって今だと感じてきて、決断のタイミングが来たと感じた」という。