主審が試合進行を“拒否”!? ブラジル1部でファン掲出の横断幕が物議「VARには…」
セアラー州ダービーでサポーターがVAR批判の横断幕を掲出
ブラジル1部の第32節フォルタレーザ対セアラーのセアラー州ダービーが現地時間10日に行われたが、その試合で主審が試合進行を拒否するという“珍事”が起こった。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」によれば、フォルタレーザのサポーターがVAR批判の横断幕を掲出したことで、主審がそれを取り下げるまで試合の進行を止めたようだ。
ブラジル北東部セアラー州を代表するフォルタレーザとセアラーの一戦は、ダービーらしく熱い試合となった。前半12分にFWウェリントン・パウリスタのヘディングゴールで先制したフォルタレーザが、そのまま1-0で勝利。試合前には両サポーターが美しいモザイク画を披露して会場を盛り上げていた。
観客も一体になってダービーらしい熱い雰囲気を作っていたのだが、その雰囲気に水を差したのもサポーターとなってしまった。前半21分、フォルタレーザのサポーターが集うゴール裏に「やめろ! VARにはうんざりだ!」といった内容の横断幕が掲出。それを発見したフラビオ・ロドリゲス主審は、時計を止めて試合の進行を“拒否”した。選手やスタッフに、その横断幕が外されるまで試合を行わないことを説明し、その結果、フォルタレーザのキャプテンを務めるウェリントン・パウリスタが中心となって、サポーターを説得。横断幕を片付けさせ試合が続行されることになった。
世界各地でVARに対する論争が激化しているが、こういったファンにより試合が止められる“珍事”はあまりなかった。熱戦の裏で起こったファンによる行為。今後はチームに何かしらの処分が課せられるかが注目点となりそうだ。