浦和最大の激戦区に挑戦

　この日はボランチでの出場だったが「最初はビビりながらプレーしていた」のだという。しかし、「パスを1本つなげたところで楽になった」と、積極的なプレーを披露。得点シーンの他にも、セカンドボールを拾ったところで相手を一人かわしてミドルシュートを放つシーンもつくっていた。
　ミハイロ・ペトロビッチ監督のサッカーを「攻撃的で面白い」という18歳の本来のポジションは2列目だ。そこにはMF武藤雄樹やMF梅崎司、FW李忠成といった日本代表への選出経験を持つ選手たちがズラリと並ぶ。浦和でも最大の激戦区だ。しかし、そこに殴り込みをかける強い気概を持っている。
「ドリブルは自分のストロングポイントだと思っています。日本代表クラスの選手たちがいる中で浦和を選んだ理由は、その人たちからポジションを奪えば、そのまま自分が日本代表になれるということだとも思っていますし、そういう選手たちから学んで自分の力にしていきたいです」
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　一方で、「守備面ではまだまだでした」と課題も語った伊藤だが、来季の本格的なデビューを前に早くも結果を残し、手応えをつかんでいた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo Getty Images