堂安不在の右サイド、酒井宏樹が説く“中と外の使い分け”の重要性 「強引に崩すとは…」
伊東や原口が右サイドの先発候補に挙がるなか、酒井は「中のストロング」活用も視野に
森保一監督率いる日本代表は14日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でキルギス(FIFAランキング94位)と敵地で対戦する。今回は右サイドのレギュラー格であるMF堂安律(PSV)が、U-22日本代表活動に回ったため不在。少なからず2列目に変化が生まれることになるが、DF酒井宏樹(マルセイユ)は「強引に僕らのところで崩すとは考えていない」と、サイドと中央からの攻撃の“使い分け”のイメージを語った。
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10月のW杯予選2連戦、森保監督は右サイドハーフでMF伊東純也(ヘンク)と堂安の2人を使い分けた。
6ゴールで快勝したモンゴル戦(6-0)は伊東が3アシストと輝きを放ったなか、同じサイドでコンビを組んだ酒井も前半40分にバックヒールで伊東につなぎ、FW永井謙佑(FC東京)への絶妙クロスを引き出した。逆に、タジキスタン戦(3-0)で先発した堂安は中に入っていく傾向があり、そのスペースを酒井が使う形でクロスから2アシストをマークしている。
今回は堂安がU-22日本代表の活動に回ったため、右サイドは伊東、あるいはMF原口元気(ハノーファー)、MF浅野拓磨(パルチザン)が候補となる。アウェーのタジキスタン戦では相手のプレッシャーに押され、MF南野拓実(ザルツブルク)とMF鎌田大地(フランクフルト)のポジションを入れ替えた後半にようやくリズムをつかんだが、酒井も「相手がどうやって守ってくるかで試合の入り方も変わってくる」と攻撃のイメージを明かす。
「(伊東)純也とやったモンゴル戦は僕らのサイドがすごくストロングになりましたけど、サイドを警戒してくるようであれば中(中央)がストロングになってくる。逆に、僕らはそれを促すような動きができればいいと思うし、強引に僕らのところで崩すとは考えていません。結果的に、日本が90分間攻めているという状況を作れるように、スタートの1分から良い試合ができるように頑張りたいですね」
キルギス戦に出場する選手の活躍次第では、レギュラー格としてプレーしてきた堂安を筆頭とした右サイドの序列に変化が起こる可能性もある。結果はもちろんのこと、内容にもこだわるべき一戦と言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)