「有終の美を飾りたい」 今季限りで現役引退の澤INACが仙台に2-0勝利 皇后杯決勝へ
ラストダンスへ試合後は声を震わせる
後半もペースをつかんだINACが追加点を奪う。後半16分、右サイドをオーバーラップしたDF近賀ゆかりのマイナス方向への折り返しを、MF中島依美が冷静にゴール左に決めた。2-0とリードを広げた。
反撃に出たい仙台は選手交代も行い、攻撃の圧力を強めようとするが、澤を中心としたINACの中盤のラインをなかなか突破することができず、有効な攻撃を繰り出せなかった。INACが2-0で勝利し、決勝へと進出した。
今季限りでの現役引退を発表している澤にとっては、27日の決勝戦が泣いても笑っても現役最後のゲームになる。中学1年生で日本のトップリーグにデビューし、15歳で日本代表デビューを飾って以来、2011年に女子ワールドカップ・ドイツ大会優勝と日本人初のFIFA最優秀選手賞、12年にロンドン五輪銀メダルと、数々の栄光を手にしてきた澤は試合後、「感謝の気持ちを込めて決勝戦も全力でプレーしたい」と声を震わせながら誓った。皇后杯のタイトルへ向けて、女子サッカー界のレジェンドが華麗なラストダンスを舞う。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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