初ゴールの久保、全3ゴールを演出する大車輪の活躍で勝利の立役者に

　マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間10日、リーガ・エスパニョーラ第13節のビジャレアル戦に先発出場し、スペイン初ゴールを記録。2本のPK奪取の起点にもなり、3-1の快勝に大きく貢献した。海外記者は久保のプレーに「速すぎて、上手すぎる」と驚きを示し、「マジョルカの生み出すすべての危険は久保経由だった」と称賛を送っている。

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　今夏レアル・マドリードに完全移籍した久保は、プレシーズンをトップチームで過ごした後、8月に昇格組マジョルカへの期限付き移籍を決断。第5節ヘタフェ戦（2-4）では初アシストを記録するも、移籍後初ゴールはこれまでお預けとなっていた。

　ビジャレアル戦では前半13分、左サイドを突破した久保が鋭いフェイントでペナルティーエリアに侵入すると、相手選手に倒されてPKを獲得。さらに同22分に右サイドでの華麗なヒールパスから2本目のPKを演出し、マジョルカは2-0とリードして前半を折り返した。

　後半4分に1点を返されるも、2-1で迎えた後半8分、待望の瞬間が訪れる。ペナルティーエリア手前でボールを受けた久保が鋭いボディフェイントでシュートコースを生み出すと、そのまま左足を一閃。強烈な一撃をゴール右隅に突き刺した。

　米スポーツ専門局「ESPN」のデイビッド・カートリッジ記者は、自身の公式ツイッターで「久保のステップと動きは、速すぎて、上手すぎる」と驚きを示しており、ビジャレアル戦で見せたパフォーマンスを絶賛している。

「今日までは久保の疑いの余地のない壮大なポテンシャルは、閃光のようなわずかな瞬間しか垣間見ることができなかったが、ビジャレアル戦では攻撃の中核を担う責任感を示した。マジョルカの生み出すすべての危険は久保経由だった」

　マジョルカ加入後は守備に追われることが多く、持ち味を発揮できない日々が続いていた久保だが、鮮烈な初ゴールとともに、いよいよスペインで新たな一歩を踏み出した。