本田がマンC戦で右ウイングで先発も不発 ミランも2戦連続で大敗
米ピッツバーグのハインツ・フィールドで、ミランと本田が残酷な運命に直面した。本田は0-3で完敗した3日前のオリンピアコス戦で右ウイングで途中出場。この日、同じポジションで先発したが、パスが回ってこなかった。
昨年スピードの欠如が顕在化し、結果を出せなかった「右ウイング本田」に対するチーム内の信頼の問題なのか。バルバラ・ベルルスコーニ社長が今季の新体制発表でエースに指名したイタリア代表FWステファン・エルシャラウィにパスが集中し、右サイドの本田にはフリーでもパスが回らず、完全に孤立。パスを受けに中央に動いても、思うようにボールを引き出せなかった。
昨年王者のマンチェスターCとセリエAの8位チームの力の差は歴然で、前半からミランは圧倒された。前半42分にセットプレーからガーナ代表MFサリー・ムンタリが一矢を報いたが、前半45分間で1-4とリードされた。
後半、エルシャラウィに代わり、イタリア代表FWマリオ・バロテッリが入ってからは本田は右サイドに完全固定された。前半に見せたポジションチェンジを封印し、バロテッリからは時折パスが届いたが、好機は一度も演出できず。後半16分の直接FKの場面で本田はキッカーを務めたが、シュートは相手の壁に直撃した。
「背番号10」は完全不発で、プレミア王者に圧倒されたまま、本田はDFマルコ・ピナトと交代。就任会見でフィリッポ・インザーギ新監督が明言していた右攻撃的MFでの先発の機会で、本田は何もアピールすることができなかった。
ミランもギネス杯2試合連続で大敗。欧州のカップ戦出場権を手にできなかった昨季の凋落からのV字回復はまだ難しそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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