12年ぶりのリーグ制覇を射程圏内へ ベンゲルが示した若きチームの成熟
好調に自信も「道のりは長い」と慎重な姿勢
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が、21日に行われたプレミアリーグ第17節マンチェスター・シティ戦の試合後、掴み取った勝利はチームの成長によるものと自信を示した。英メディア「スカイ・スポーツ」が報じている。
優勝を争う最大のライバルとの大一番を2-1で制した結果、首位レスター・シティとの勝ち点差2をキープし、3位のシティには勝ち点4差をつけることに成功。ベンゲル監督は勝利に満足感を覗かせつつ、油断は禁物であることを強調した。
「すべての勝利は、強固な自信につながる。ビッグゲームになればなおさらだ。もちろん、我々が求めているのはパフォーマンスと闘争心の洗練だ。我々には特別な何かがあると信じているし、それを改善し体現するためには、勝利への貪欲さが必要だ。今日の試合で示したものだね。
我々の信念は強い。これまではとても、とても若すぎると言っていいチームで戦ってきた。だが、今はそのチームが非常に成熟してきている。プレッシャーに晒された局面で、それに対応する術を学べている。だが、この先の道のりはまだまだ長い。すべての試合が死闘だ。それが、プレミアリーグだ」
2003-04シーズンの無敗優勝以来、リーグ制覇から遠ざかっているアーセナル。だが、今季は昨季王者チェルシーの大不振、大型補強を決行したマンチェスター・ユナイテッドの低迷など、ビッグクラブが苦しいシーズンを送っている。そんな中、優勝候補筆頭のシティを撃破したことは、いよいよアーセナルが12シーズンぶりとなる悲願のトロフィー獲得を、射程圏内に捉えたことを意味しているのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images