「1-0負けはプラスになる」 浦和FW興梠、ACL決勝初戦で敗戦も手応え「ホームで借りを返したい」
決勝第1戦は敵地でアル・ヒラルに0-1で敗戦
浦和レッズのFW興梠慎三は、現地時間9日にサウジアラビアで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦のアル・ヒラル戦を0-1で落とした試合後に、第2戦のホームで勝負をかけると宣言した。
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浦和は5日にJ1リーグ第32節の川崎フロンターレ戦(0-2)を終えると、そのままナイトフライトで中東入り。それでも決戦の地であるリヤドへの到着には24時間を要した。そうしたなかで迎えた“完全アウェー”の初戦は、序盤から自陣に押し込められる展開。それでも、GK西川周作の出場停止によりこの試合がACLのデビュー戦になったGK福島春樹がファインセーブを連発して前半を0-0で耐えた。
しかし後半15分に先制ゴールを許すと、ゲームキャプテンを務めた興梠は「非常に難しい試合でしたけど、ちょっと点を取るのは難しいと思った。点を取られた時に1-0で耐えてホームで勝負しようと伝えた」のだと話す。残り時間でも難しい展開でシュートにすら持ち込めない戦況は変わらなかったが、その「1-0で耐える」は実現して初戦を終えた。
その上で興梠は「1-0で負けたことは次の試合でプラスになると思う。ホームで借りを返したい」と話した。これまでの勝ち上がりの中でも、「リードを守れば良いという試合は難しい。勝たないとダメというくらいがちょうどいい」と話してきたエースは、第2戦のホームで逆転優勝を果たす意欲をわずかも失っていない。
大槻毅監督は「(試合を)見直してみたい。全員でサポーターとともに戦いたい」と、24日に埼玉スタジアムで迎えるリターンマッチに向けて話した。ACLの第2戦ホームは、17年の優勝時にも数々のドラマを生み出してきた場所。今季はACLで安定して勝ち上がってきた感もあるが、埼スタ劇場での“逆転の浦和”を実現するためにも、エースのゴールは欠かせない。その時、敵地での初戦を1点差で耐えたことが生きてくるはずだ。