ELで生まれた“誤爆オーバーヘッド”が話題 相手失神の事態に反響「ひどいキック!」
ウォルバーハンプトンFWヒメネスのキックがDFバイリッチの顔面を直撃して負傷退場
イングランド1部ウォルバーハンプトンは、現地時間7日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第4節でスロヴァン・ブラチスラヴァ(スロバキア)を1-0で破った。エースのメキシコ代表FWラウール・ヒメネスが後半アディショナルタイムに決勝点を挙げる劇的な展開となったが、終盤に相手選手を負傷退場させたヒメネスの“オーバーヘッド未遂”が話題を呼んでいる。
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2勝1敗のグループ2位で前半戦を折り返したウォルバーハンプトンは、ホームで3位のスロヴァン・ブラチスラヴァと対戦。終盤まで膠着状態が続いてスコアが動かないなか、ウォルバーハンプトンのヒメネスが後半アディショナルタイムに決勝ゴールをマークして勝ち点3を手にした。
しかし、その劇的な決勝点以上に注目を集めたのが、後半33分のプレーだ。ウォルバーハンプトンはスペイン人FWアダマ・トラオレが右サイドからクロスを供給。これに、中央で待ち構えていたヒメネスが相手選手に左右を挟まれ、ゴールを背負った状態でオーバーヘッドを試みた。しかし、振り上げた右足はスロベニア人DFケナン・バイリッチの顔面を直撃。バイリッチは不意に食らった一撃でピッチに倒れ込み、同僚やヒメネスも心配して駆け寄る事態となっていた。
ホンジュラス紙「Diez」は「ひどいキック! ライバルをノックアウト」とレポート。イエローカードを受けたヒメネスは「意図的ではなかった」と話した一方で、スロヴァン・ブラチスラヴァのヤーン・コザック監督は、試合後に病院行きとなったバイリッチについて深刻な状態と話していたが、スペイン紙「マルカ」によれば幸いにも大事には至らなかったようだ。
「ラウール・ヒメネスはライバルのDFの顔に足の甲で強烈な衝撃を与えた。後者(バイリッチ)はピッチで意識を失い、すぐさま医療スタッフが登場。約10分間ピッチで治療を行い、その後より良いサポートを求めて病院へ向かった。バイリッチは脳震盪に苦しんだが、不幸な事故の被害を克服して、今日退院した」
全力プレーの結果とはいえ、バイリッチが無事退院できたことは、不幸中の幸いだったと言えそうだ。