“マラドーナの後継者”がバルサ戦で決めた華麗FKに再脚光 「ヒーローの中で3本の指に入る」

CLでゾラが見せたFKが再脚光【写真:Getty Images】
CLでゾラが見せたFKが再脚光【写真:Getty Images】

「PKよりFKのほうが簡単」 チェルシーの伝説となったゾラがバルサ戦で決めたFKに再脚光

 元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナの後継者と呼ばれ、ナポリでセリエAデビューを果たした元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラは、23年前の1996年11月8日にチェルシーへ移籍した。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式ツイッターは、その日を記念してゾラがCLで決めた鮮やかなFKの映像を公開し、オールドファンを中心に熱狂のコメントが寄せられている。

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 1984年にプロ選手として歩み始めたゾラは、1989年にナポリへ移籍してセリエAでのデビューを果たした。ナポリでの1年目で18試合に出場して2得点2アシストを記録し、セリエAでの優勝を経験した。いつしか“マラドーナの後継者”と呼ばれるようになったゾラは、イタリア代表にも招集されるようになった。そして、1993年にパルマへ移籍。そこからFKを中心に多くの得点を決めるようになっていった。

 そして、1996年にカルロ・アンチェロッティ監督の確執が報じられると、当時チェルシーのプレーイング・マネージャーとして活躍していた元オランダ代表MFルート・フリットに誘われて、同年11月8日にチェルシーへ移籍。2002-03シーズンまで7シーズンにわたってプレーし、298試合で72得点19アシストを記録している。さらに、FAカップやリーグカップなどのタイトルを獲得し、クラブのレジェンドとしての地位を築いた。

 CL公式ツイッターはゾラのチェルシー入団記念日を祝して、1990-00シーズンのCL準々決勝バルセロナ戦(3-1)で決めたFKの映像を公開。このゴールは、現役時代に「PKよりFKのほうが簡単」というほど名言を残したゾラにふさわしいFKからの得点で、CL公式ツイッターは「スタンフォード・ブリッジのヒーローの中で3本の指に入る」と、チェルシーにおけるゾラの功績を称賛している。

 この映像を見たファンは、「子供の頃にプレミアリーグでのお気に入りだった選手の1人」「すごいゴール」「マラゾーラ」と、昔を懐かしみつつ称賛するコメントを寄せている。なかには、「ドログバ、ランパード、ジョン・テリー」と他のレジェンドの名前を挙げるファンもいた。

 セリエAの時代には、マラドーナや元イタリア代表FWロベルト・バッジョの影に隠れて過小評価を受け気味だったゾラだが、プレミアリーグに移籍してその才能を証明してみせた。その才能が発揮されたFKは今になって見ても色あせることはない。

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