「この男を嫌いになれない」 ソン・フンミン、祝福拒否の“謝罪ジェスチャー”反響拡大

2ゴールをマークしたトットナムFWソン・フンミン【写真:Getty Images】
2ゴールをマークしたトットナムFWソン・フンミン【写真:Getty Images】

CLレッドスター戦で2ゴールもエバートンMFゴメスに向け謝罪 「一流の姿勢を示した」

 トットナムの韓国代表FWソン・フンミンは現地時間6日、UEFAグループステージ第4節のレッドスター戦で2ゴールを奪い、4-0の快勝に貢献した。ソン・フンミンも2ゴールを奪う活躍を見せたが、ゴールネットを揺らした際、重傷を負わせたエバートンのポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスに向けて示した謝罪ジェスチャーに対し、「この男を嫌いになれない」「一流の姿勢を示した」と反響が拡大している。

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 敵地に乗り込んだトットナムは前半34分、MFジオバニ・ロ・チェルソが混戦の中から先制点を奪うと、1-0で迎えた後半12分、ソン・フンミンがペナルティーエリア内で左足を振り抜きゴール上に突き刺し、追加点を奪った。チームメートは笑顔で駆け寄る一方、ソン・フンミンはゴール裏のカメラに向け、神妙な面持ちで両手を合わせ、謝罪の意を示した。

 ソン・フンミンが謝罪を送った相手は、自らのタックルが発端となり重傷を負うことになったゴメスだ。3日に行われたプレミアリーグ第11節エバートン戦(1-1)で、ソン・フンミンは後方から危険なスライディングタックルをゴメスに見舞い、一発退場となっていた。タックルを受けたゴメスは勢いあまってカバーに来ていたトットナムのコートジボワール代表DFセルジュ・オーリエと衝突すると、そのままピッチに倒れ込む。

右足首が不自然な方向に曲がる脱臼骨折で、退場処分を受けたソン・フンミンはショックで涙を流しながらピッチを去っていた。あまりに気が動転していたため、精神的ダメージによってレッドスター戦の欠場の可能性も取り沙汰されていたが、最終的には先発出場。2ゴールを奪う活躍を披露したソン・フンミンだが、ゴール後の歓喜を控えた謝罪ジェスチャーに海外で反響が拡大している。

 英メディア「スポーツ・バイブル」は「ソン・フンミンはゴールの祝福を拒否し、代わりにゴメスへ謝罪」と見出しを打ち、公式インスタグラムでも「とても心に響いた。この男を嫌いになれない」と投稿している。また、英メディア「GIVE ME SPORT」は公式フェイスブックで、「この韓国人にとってはタフな1週間となったが、彼は一流の姿勢を示した」と取り上げている。ゴメスに対する危険タックルは反省すべき点だが、その後の振る舞いではしっかりと誠意を示していた。

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