若手路線へ切り替えるチェルシー、1月の移籍市場で2人のW杯優勝経験者を放出か

W杯優勝を経験しているチェルシーFWペドロとFWオリヴィエ・ジルー【写真:Getty Images】
W杯優勝を経験しているチェルシーFWペドロとFWオリヴィエ・ジルー【写真:Getty Images】

ジルーとペドロの放出の可能性を英紙が指摘

 チェルシーは5日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループH第4節で、アヤックスと対戦し、1-4の劣勢から4-4に引き分けた。来夏の移籍市場まで補強禁止処分を受けているチェルシーだが、来冬の移籍市場では2人のワールドカップ(W杯)優勝メンバーを放出する可能性もあるという。英紙「テレグラフ」が報じている。

 今シーズン開幕前、補強禁止処分を受けて選手を獲得することができなかったチェルシーだが、アカデミー育ちの若手が活躍を見せている。CLでは、2勝1分1敗でグループHの首位に立ち、プレミアリーグでも11試合を終えて7勝2分2敗で4位につけている。

 アヤックス戦で劇的に追いついたチェルシーだが、この試合にフランス代表FWオリヴィエ・ジルーとスペイン代表FWペドロは関わっていなかった。ジルーとペドロは、チェルシーとの契約が残り6カ月となっており、1月以降は国外のクラブと夏の移籍に向けた交渉を開始できる。だが、特にジルーについては移籍金を得ることと残り6カ月の給与の出費を抑えることを目的に、1月の移籍市場で放出を目指すようだ。

 今季からチームを率いるフランク・ランパード監督の下、ジルーはわずか1試合しか先発していない。このままチェルシーでベンチを温める日々が続けば、フランス代表から遠ざかる恐れがある。フランス代表の一員として来夏のEURO出場を目指すジルーは、1月にもチームを離れたいと考えているという。ジルーの獲得については、フランスの複数クラブが興味を示しているほか、プレミアリーグのクリスタル・パレスとウェストハムも関心を持っているとされる。

 一方、ペドロはチェルシーで今シーズンを終えることを希望しているとされるが、若手を積極的に起用するランパード監督の方針を受けて出場時間を失っている。ホームでのCLアヤックス戦でベンチ外となったペドロは、アウェーの遠征にはチームに帯同すらしていない。

 両選手はそれぞれファーストチョイスにはなっていないため、クラブの怪我人の事情と11月20日に行われる移籍禁止処分についての上訴の結果次第で、放出要員になるかが決まるという。2018年のロシアW杯優勝メンバーのジルーと2010年の南アフリカW杯優勝メンバーのペドロのチェルシーでの日々は、終わりに近づいているのかもしれない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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