堂安&久保が参戦…U-22日本代表「ベスト布陣」 東京五輪へ向けたサバイバルの構図は?
“最激戦区”となるシャドー、軸は堂安と久保か
【MF】
ボランチは先月のブラジル遠征でコンビを組み、互いにゴールを奪った田中碧とMF中山雄太(ズヴォレ)が本命となる。状況次第では板倉をボランチに起用する可能性もあるだろう。
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一方で、ウイングバックに関してはどちらのサイドも絶対的な選手がいない。右はMF橋岡大樹(浦和レッズ)が有力だが、海外で評価を高める菅原に初先発のチャンスがあるかもしれない。また左はポリバレントにプレーできるMF遠藤渓太(横浜F・マリノス)を予想したが、ルヴァンカップ決勝でのゴールが記憶に新しいMF菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)の起用も考えられる。
最激戦区となるシャドーの選手起用は、コロンビア戦での最大の注目ポイント。すでにA代表に呼ばれている久保と堂安の2人が軸となりそうだが、年代別代表で常連のMF三好康児(アントワープ)とブラジル遠征で評価を上げた食野も確かな力がある。FW登録ながらシャドーでもプレーできるFW前田大然(マリティモ)を含めて、どんな組み合わせを試すかは大きな見どころだ。
【FW】
1トップは、9月の北中米遠征と全く同じ3人を選出。その北中米遠征で一番手を担い、東京五輪世代最多の得点数を誇るFW上田綺世(鹿島アントラーズ)が先発の有力候補となる。
とはいえ、スピードに特徴を持ち、新天地のマリティモで結果を残し始めている前田や、世代屈指のストライカーと呼ばれてきたFW小川航基(水戸ホーリーホック)にもチャンスがないわけではない。これまで上田が途中出場からゴールを奪うというジョーカー的な役割で結果を残してきたことを考えると、前田や小川がスタートから行く可能性も多分にあるだろう。
東京五輪を目指すU-22日本代表として、国内でのお披露目の試合となる広島での一戦。“U-22日本代表”において昨年のアジア大会以来の指揮となる森保監督は、コロンビアを相手に誰を起用して、どんな戦いを見せてくれるのだろうか。
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(林 遼平 / Ryohei Hayashi)
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。