元スペイン代表MFセスク、元同僚ベルカンプへの批判に猛反発 「何も理解していない」
ジャーナリストのダーラム氏が展開したベルカンプ過大評価の持論に真っ向から反論
フランス1部ASモナコの元スペイン代表MFセスク・ファブレガスが、自身のツイッターで元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ氏を批判する声に猛反発。「このスポーツのことを何も理解していない」と断罪した。
事の発端となったのは、英ラジオ局「talkSPORT」でホストを務めるジャーナリストのアドリアン・ダーラム氏の発言だ。同氏は「もしベルカンプがそれほどいい選手だったなら、なぜアーセナルはチャンピオンズリーグ優勝や(リーグ)連覇をしていないんだ?」「彼はあそこに10年もいたのに…一度もシーズン20ゴール以上を決めていない」などと語り、ベルカンプ氏が過大評価されているという持論を展開した。
この模様を同局のツイッターが公開すると、これに猛反発した現役選手がいた。それがアーセナルでベルカンプ氏とともにプレーした経験のあるスペイン代表MFセスクだ。次のようにツイートしている。
「こいつ、嘘だろ? 支離滅裂だ。ベルカンプがいい選手だと思えないと言うなら、このスポーツのことを何も理解していない」
ベルカンプ氏と言えば、卓越したテクニックで見るものを魅了してきた正真正銘のレジェンドだ。オランダ代表として2度のワールドカップ(W杯)に出場。1998年フランスW杯準々決勝のアルゼンチン戦で決めた圧巻のトラップからのシュートや、2002年にプレミアリーグのニューカッスル戦で決めた華麗なターンからの一撃などは、もはや伝説となっている。
アーセナルではプレミアリーグ3度、FAカップ4度の優勝を経験。晩年はエースストライカーの元フランス代表FWティエリ・アンリ氏との2トップを組み、得点だけでなく多くのアシストも提供した。
若き日にベルカンプ氏とともにプレーし、その技術を間近で見てきたセスクだからこそ、“的外れ”な批判を見過ごすことはできなかったようだ。