トッテナム指揮官、ソン・フンミンの一発退場に疑問 「レッドカードは信じられない」
エバートン戦で“危険タックル”も…ポチェッティーノ監督は擁護「故意ではなかった」
トットナムの韓国代表FWソン・フンミンは現地時間3日のプレミアリーグ第11節エバートン戦(1-1)で対戦相手のポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスへ危険なスライディングタックルを見舞い、一発レッドカードで退場となった。タックルを受けたゴメスは足首を脱臼骨折の重傷。ファールしたソン・フンミンもショックで涙を流すほどの事態となったなか、トットナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は韓国代表ストライカーを気遣うコメントを残した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
ショッキングな出来事が起こってしまったのは、トットナムが1-0とリードして迎えた後半33分のことだった。エバートンのゴメスが左サイドでドリブルを開始すると、前線から守備に戻ったソン・フンミンが背後からスライディングタックルを繰り出したものの、ボールには触れることができず、ゴメスの足元をすくう形に。ゴメスは勢い余って前方のトットナムDFセルジュ・オーリエと衝突し、ピッチに倒れ込んだ。
ゴメスの右足首があらぬ方向に曲がっており、目にした選手や観客が一様に頭を抱え、思わず目をそらすほど。ソン・フンミンも大きなショックを受けており、マーティン・アトキンソン主審からレッドカードを提示され、ピッチを去ることとなった。
試合後、トットナムのポチェッティーノ監督は「非常に残念だ。本当に良くない形となってしまって、着地も不運だった。彼(ゴメス)の快復を祈ることしかできない。今回の件には、とてもショックを受けている。フットボールよりも彼のほうが重要だ」とコメント。そのうえで、次のようにソン・フンミンに下された処分についても次のように語っている。
「ソンのプレーが故意ではなかったことは明らかだ。彼にレッドカードが提示されたことは信じられないよ。レッドカードに抗議することもあり得るが、今は分からない」
そして当事者となってしまったソン・フンミンの精神面について問われると、「フィジカルコーチ、ドクター、チームメート、そしてエバートンの選手たちは素晴らしかった。彼らには感謝したい。(エバートンの)キャプテンの(アイルランド代表DFシェイマス・)コールマンはドレッシングルームまで来て、ソニーを慰めてくれたんだ」と明かした。
プレミアリーグで起きてしまった衝撃的な負傷。現地では重傷を負ったゴメスだけでなく、ソン・フンミンの精神状態も心配されている。