ソン・フンミン退場のタックルでエバートンMF重傷 同僚が心境吐露「こんなことが…」
終了間際に同点弾を挙げたジェンク・トスン、負傷したアンドレ・ゴメスにメッセージ
イングランド・プレミアリーグの第11節エバートン対トットナム(1-1)が現地時間3日に行われた。トットナムの韓国代表FWソン・フンミンは対戦相手のポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスへ危険なスライディングタックルを見舞い、一発レッドカードで退場。タックルを受けたゴメスは足首を脱臼骨折の重傷を負い、ソン・フンミンもショックで涙を流すほどの事態となってしまった。この試合で同点弾を挙げたエバートンFWは、現在の心境を自身のインスタグラムで綴っている。
ショッキングな出来事が起こってしまったのは、トットナムが1-0とリードして迎えた後半33分のことだった。エバートンのゴメスが左サイドでドリブルを開始すると、前線から守備に戻ったソン・フンミンが背後からスライディングタックルを繰り出したものの、ボールには触れることができず、ゴメスの足元をすくう形に。ゴメスは勢い余って前方のトットナムDFセルジュ・オーリエと衝突し、ピッチに倒れ込んだ。
ゴメスの右足首があらぬ方向に曲がっており、目にした選手や観客が一様に頭を抱え、思わず目をそらすほど。ソン・フンミンも大きなショックを受けており、マーティン・アトキンソン主審からレッドカードを提示され、ピッチを去ることとなった。
試合はその後、エバートンが後半アディショナルタイムにトルコ代表FWジェンク・トスンのゴールによって同点に追い付き、1-1で終了した。劇的な同点ゴールを決めたトスンだが、喜びを感じられる状態ではないようだ。試合後には自身の公式インスタグラムを更新し、ゴメスのアカウントに宛てて次のように投稿している。
「勝つこともあれば、引き分けることも、負けることもある。だが、このようなことが起きた時には些末なことだ。私が点を取ることもなく、0-5で負けたとしても、こんなことが起きなければよかったのに。君がさらに強くなって帰ってくると分かっているよ。いつでも近くにいるからさ」
重傷を負ったゴメスに寄り添うメッセージを発信したトスン。心強いチームメートたちの存在は、ゴメスにとっても大きなものとなるはずだ。