“韓国のメッシ”、不遇のベルギーで心境告白 監督との確執報道にも言及「口喧嘩に…」
シント=トロイデンで出場機会を得られないイ・スンウを、韓国のユーチューバーが直撃
“韓国のメッシ”と呼ばれた韓国代表MFイ・スンウ(シント=トロイデン)が、最近、韓国のユーチューバーの直撃インタビューに応じ、現在の心境を赤裸々に語った。スポーツ・芸能総合サイト「スポータル・コリア」が報じている。
イ・スンウは今年8月に、イタリアのヴェローナからベルギーのシント=トロイデンに移籍。だが、2カ月経った今も公式戦に出場できておらず、監督との確執があるとも伝えられていた。
その真相を探るべく、韓国サッカーや海外サッカーのニュースを「YouTube」で配信する“KLDHドンヒョン”が、シント=トロイデンの練習場を訪れ直撃インタビューを敢行。同サイトは「突然の訪問だったが、イ・スンウは誠実にインタビューに応じた」と伝え、その中身を詳細に伝えている。
イ・スンウはまず、「ベルギーは、イタリアやスペインと違う部分がたくさんある。チームにしっかり適応して、いい姿を見せられるように頑張ります」とファンに向けて挨拶した。その後、自身を取り巻く現状についても口を開いた。
「練習中にコーチと意見が合わず、口喧嘩になりました。それは大したことではなく、普通の意見交換です。それが現地メディアで記事になったのは知っています。僕は大丈夫ですが、周囲が心配するかもしれません。気持ちは常にチームの力になりたいということ。決定権は監督にあるので、しっかり準備して試合に出場したい」
元バルセロナの下部組織でプレーし、一時はアジアでも注目を浴びたイ・スンウ。現在は韓国代表からも漏れ、不遇の時期を過ごしているとも言える。
さらにシント=トロイデンには同じアジア人で日本代表のGKシュミット・ダニエル、MF伊藤達哉、FW鈴木優磨が在籍しているが、彼らに比べても出場機会が与えられていない。それだけに、もどかしさもきっとあるだろう。だが、ここはチャンスを待ち、ピッチに立った時に結果で証明するしかない。イ・スンウの今後の動向に注目したい。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。