サラゴサ香川真司、コンディション面の不安を現地メディア指摘 「振り出しに戻る」
風邪での欠場後、シーズン開幕当初のような途中交代が増加していることに言及
日本代表MF香川真司が所属するサラゴサは現地時間27日、リーガ・エスパニョーラ2部第13節スポルティング・ヒホン戦に臨み、0-4の大敗を喫した。香川は先発出場したものの、前半のみの交代となった。現地メディアは香川のコンディション面の不安を指摘し、「再びベストコンディションで戦えるようにすること」の重要性を論じている。
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ヒホン戦のサラゴサは3バックを採用し、香川は左インサイドハーフで出場。しかし前半3分に先制点を献上すると、同29分にはDFシモーネ・グリッポが危険なタックルで一発退場となってしまう。数的不利のサラゴサは同38分にも追加点を許し、香川は0-2で迎えたハーフタイムで交代に。結局、その後も2点を奪われたサラゴサは0-4で敗れることとなってしまった。
サラゴサはここ5試合で4敗と不振に陥っているなか、香川も本領を発揮できていない。スペインの地元メディア「エル・デスマルケ」は「香川は振り出しに戻る」と見出しを打ち、今季ここまでを振り返っている。「スターの加入はリーガ2部に大きなインパクトを与えた」として競技面、経済面での効果に言及しつつ、次のように続けた。
「日本人の加入には、もう一つの側面があった。前所属のドルトムントでプレーしていない時期が長く、サブとして過ごしていたことだ。サラゴサ加入後は印象的なパフォーマンスを見せていたが、ガス欠になるのも早く、ビクトル・フェルナンデス監督は後半に入ると交代カードを使わざるを得なかった」
その後、第4節アルコルコン戦(3-0)、第5節エストレマドゥーラ戦(3-1)、そして第7節ルーゴ戦(0-0)ではフル出場したものの、続く第8節オビエド戦(2-2)後に風邪で欠場すると、「香川はリスタートを切ることになった」と「エル・デスマルケ」は指摘している。シーズン開幕当初のように後半途中での交代を余儀なくされるようになり、ベンチスタートも経験。同メディアはコンディション面の改善を最優先課題として挙げた。
「今サラゴサに必要なのは、日本人が再びベストコンディションで戦えるようにすることだ。アラゴン州のチーム(サラゴサ)に喜びを与えるため、個人と組織両面での努力が求められる。そして何より、勝利を得ることが重要だ」
香川の活躍はサラゴサの命運を握るだけに、地元メディアも早期の“復活”に期待を掛けている。