浦和MF橋岡、悲劇のオウンゴールを悔恨 「致命的なミスで勝ち点2を失って…」
岩波の今季初ゴールで勝利を手繰り寄せたかに思われたが、痛恨のオウンゴールでドロー
浦和レッズのMF橋岡大樹は、29日のJ1第31節の前倒し開催、敵地サンフレッチェ広島戦で1点リードの後半43分に痛恨のオウンゴール。「致命的なミスで勝ち点2を失ってしまい、申し訳ない」と悔しがった。
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浦和はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で決勝に進出したことで、J1の日程が大幅に変更。広島戦から中2日、中3日の過密日程となった。そのスタートになった一戦は、右ウイングバックでスタメン出場した橋岡が「全体的に攻められる時間が長く、ずっと我慢している流れだった」と話したように、かなり苦しいものになった。
それでも浦和は後半30分に、ほとんどなかった攻撃機会を生かしてDF岩波拓也が値千金のゴール。J1残留争いのなかで大きな勝ち点3を奪うかに思われた。しかし、残り時間も少なくなった同43分に悲劇が待っていた。
広島の攻撃は中盤で走り込む味方選手へのパスが、手前の選手に当たってしまうなど混乱したが、MF森島司からのボールが足元に入ったMF川辺駿が前進。川辺はペナルティーエリア内で左サイドにラストパスを出したが、そこに向けて必死に戻ってきた橋岡の足元に飛び、ピンボールのように浦和ゴールに吸い込まれていった。
あまりにも不運なオウンゴールだったが、橋岡は「致命的なミスで勝ち点2を失ってしまい、申し訳ない」と悔やんだ。
「映像を見直して、自分の左(サイド)からもっと相手が来ていると思っていたけど、実際には来ていなくてフリーだった。コーナーキックにもできたんじゃないかと思う。自分の選択でああなってしまったのは、認めなければいけない」
そのオウンゴールの直後、GK西川周作は「お前のメンタルならへこまないだろう。取り返して来いよ」と、むしろ背中を押したのだという。その言葉の通り、アディショナルタイムのフリーキックのチャンスには攻撃参加してヘディングシュートも放ったが、勝ち越しゴールにはならず。あまりにも悔しい一戦になった。
それでも西川の言葉を裏付けるように、橋岡は「起きたことは仕方ないし、悔しいけどクヨクヨしていても始まらない。試合があるからこそ、取り返すチャンスがある」と前を向いている。
ACLの準決勝第2戦、広州恒大(中国)戦では値千金のクロスで決勝ゴールをアシストした橋岡。この日は不運に見舞われてしまったが、失った勝ち点を自らの力で取り返す覚悟を示している。