ファン挑発のアーセナル主将に「未来はない」 品格欠く行動に英識者が苦言「酷かった」
ジャカの途中交代時の振る舞いが物議、ホームサポーターへの暴言騒動にも発展
アーセナルのスイス代表MFグラニト・ジャカの、キャプテンらしからぬ振る舞いに批判が集まっている。アーセナルOBの解説者チャーリー・ニコラス氏は、ジャカに「アーセナルでの未来はない」との厳しい見方をしている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
今季、アーセナルの新キャプテンに任命されたジャカだが、現地時間27日のプレミアリーグ第10節クリスタル・パレス戦(2-2)での行動が物議を醸している。2-2の同点で迎えた後半16分、エメリ監督はジャカを下げてFWブカヨ・サカを投入。交代を告げられたジャカはアームバンドを外し、ゆっくりとベンチに下がろうとしたところで、ホームファンからブーイングを浴びた。これに反応したジャカはファンを煽るような仕草を見せると、ユニフォームを脱いでベンチではなくロッカールームへと下がっていった。
さらにファンを煽る際に、ジャカの口は「失せろ」と発したように動いていたと現地メディアが報じ、ジャカへの風当たりは一気に強まっている。試合後、エメリ監督は「ジャカは間違いを犯した」と認め、「彼と話さなければならない。あの反応は間違っている。ファンがいるから我々はここにいる。称賛される時も批判される時も、常にリスペクトを持たなければならない」と、キャプテンの品格を欠いた振る舞いに苦言を呈した。
これに対して、解説者のニコラス氏も「お気の毒なのは彼のリアクションではなく、彼がチームメートから選ばれたキャプテンということだ」とし、ジャカへの批判を展開した。
「監督が選手に責任を負わせた。アーセナルが今のグループの中から天性のリーダーを見つけることに苦労しているのは明白だ。彼はドレッシングルームの中では支持を得ているのだろう。ある面では彼はチームプレーヤーなのだろうが、私が見た日曜日のアクションは受け入れられないものだ。ジャカは現在のキャプテンだが、これ以降彼がキャプテンを務めるとは思わない。彼が振る舞いについて、すぐにファンに謝ろうとしなかったのも事実だ」
ニコラス氏はさらに「彼の振る舞いは酷かった」と強調したうえで、「彼にクラブでの未来があるとは思っていない」「キャプテンとして、もう一度アーセナルでプレーすることになったら驚き」と辛辣に語った。観客に対するリスペクトを欠いた、プロサッカー選手としてあるまじき振る舞いは、大きな波紋を広げている。
なお、ニコラス氏はジャカに変わるキャプテンとして、今夏に新加入したブラジル代表DFダビド・ルイスを推薦していた。