「『ニュー久保』がブラジルで世界を魅了」 U17西川&若月コンビをスペイン紙が大絶賛

U-17日本代表の西川(右)&若月コンビ【写真:Getty Images】
U-17日本代表の西川(右)&若月コンビ【写真:Getty Images】

U17W杯で湘南内定の若月とC大阪内定の西川で全得点演出 優勝候補オランダを撃破

 U-17ワールドカップ(W杯)が現地時間26日にブラジルで開幕し、日本代表は同27日に初戦となるオランダ戦に臨んだ。初戦でいきなり強豪との対戦となったが、3-0の快勝を収めた。セレッソ大阪入団が決まっているFW西川潤(桐光学園高)が全得点に絡む活躍、来季から湘南ベルマーレの加入が内定しているFW若月大和(桐生第一高)の2ゴールを挙げた。全3得点を演出した西川&若月コンビを、スペイン紙「AS」は日本代表MF久保建英(マジョルカ)を引き合いに出して「ニュー久保」と報道している。

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 森山佳郎監督率いるD組の日本は、欧州予選を制覇した優勝候補のオランダをはじめ、セネガル、アメリカと同居。そのなかでも初戦は、グループ最大の強敵との対戦となったが、西川ら高校生ながらすでに特別指定選手としてJ1デビューを果たしている逸材も揃う“02ジャパン”は、臆することなく立ち向かった。

 試合は前半36分、西川のスルーパスに若月が反応。絶妙なタイミングで抜け出し、右足でゴール左へと流し込んだ。先制点をつかんだ日本は後半25分に再び西川の縦パスを若月が収めると、DFを振り切ってゴール。さらに同32分にはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定でPKを獲得し、キッカーの西川が冷静に決めた。背番号9の若月と「ナンバー10」の西川のコンビで日本を白星スタートへと導いた。

「AS」紙はこの一戦で輝いた2人を、「『ニュー久保』がブラジルで世界を魅了」と見出しを打って紹介。オランダを倒したことは「大きな驚き。日本人が達成したことは小さなことではない」と称えた。さらに、欧州王者の将来有望な若手が出場する一戦ということもあり、「スタジアムにはオランダの才能を見つけるために、多くのスカウト(レアル・マドリードやバルセロナ、アトレチコ・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、ユベントス……)が来ていたが、彼らが見つけたのは日本のチームだった」と続けた。

 記事では選手個々に対しても言及。西川を「バルセロナのレーダーに乗っている。とてもテクニカルな選手で体格もいい。U-20W杯でもプレーしており、ピッチ内外で日本のリーダー」と評せば、若月については「不安定なオランダの守備相手に2得点で示し、パワフルでエレクトリックな試合にした」と決定力を称賛した。2人を“新しい久保”として今大会での爆発に期待を寄せているようだ。

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