ルヴァン杯決勝、川崎が死闘制し初優勝! 札幌と3-3の撃ち合い、PK決着で歓喜
延長前半5分に川崎DF谷口が退場、ともにゴールを決めて3-3のままPK戦
延長前半5分、札幌は速攻でチャナティップが川崎ゴール前に切り込むと、DF谷口彰悟がペナルティーエリアのすぐ外で倒してしまった。当初、荒木友輔レフェリーは谷口にイエローカードを提示したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で映像確認がされ、谷口の決定的得点機会の阻止と認定されて判定はレッドカードに切り替わった。
そしてこのインターバルを経て迎えた同9分、このプレーで得ていたフリーキックを札幌DF福森晃斗が左足で直接蹴り込んで3-2と札幌が勝ち越し。川崎は10人での反撃を強いられた。それでも川崎は延長後半4分、中村の左コーナーキックをファーサイドでDF山村和也がボレーシュートを狙うと、ゴール前の小林が押し込んで3-3と同点に追いついた。そして、両チーム延長戦の間には決勝点を奪えず、決着はPK戦にもつれ込んだ。
PK戦では互いに3人目まで成功。先攻の川崎は4人目のDF車屋紳太郎がクロスバーに当てて失敗したが、新井が決めれば敗戦の5人目のキッカーDF石川直樹をストップし、さらに6人目のDF進藤亮佑のキックも連続ストップ。川崎が5-4でPK戦を制し、5回目の挑戦で初優勝を飾った。
また、このルヴァン杯の王者は例年、南米のカップ戦コパ・スダメリカーナの勝者と翌年夏にスルガ銀行チャンピオンシップで対戦していたが、同日に日本サッカー協会から来年は東京五輪が開催されるために実施を見送るという発表がされている。