岡崎慎司はウエスカに「完全に適応」 指揮官の「プランの軸」とスペイン紙評価
ルーゴ戦で今季2ゴール目 ミチェル監督は岡崎の最適なパートナー探しに着手か
スペイン2部ウエスカの日本代表FW岡崎慎司は、19日に行われたリーグ第12節ルーゴ戦(2-3)で7試合連続の先発出場を果たすと、後半に今季2点目を決めた。チームは敗れたものの、その働きぶりが現地メディアで称賛された“侍ストライカー”だが、指揮官からの確かな信頼も獲得したようだ。スペイン紙「AS」が報じている。
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岡崎は今年7月末に、4シーズンを過ごしたレスターからスペイン2部マラガへの移籍が決定。だが、クラブの財政面の不備によって選手登録ができず契約解除になり、9月4日にウエスカに加入した。すでにリーグ戦が開幕していたなか、第4節スポルティング・ヒホン戦(1-0)に途中出場して新天地デビューを飾ると、第6節アルバセテ戦(0-1)からは7試合続けて先発フル出場。第8節ジローナ戦(1-0)では、アクロバティックなボレーシュートで移籍後初ゴールを決めると、ルーゴ戦で今季2点目を奪い、ここまでリーグ戦9試合2得点をマークしている。
現在6位につけるチームで存在感を増すなか、ミチェル・サンチェス監督の評価も上がっているようだ。「AS」紙は「オカザキ、ミチェルの信頼を獲得。日本人選手は監督のプランの軸になった」と伝えると、日本人ストライカーの現状について言及。「シンジ・オカザキはミチェル・サンチェス監督のプランのなかで、鍵を握る選手の1人になってきている。日本人選手は言葉の壁は引き続き越えがたいものとしてあるが、チームの流れに完全に適応している」と評価した。そして「アジア人選手はミチェル監督が求めるものに対し完璧に応えており、マークを外す動きなどは2列目が有効利用していないものの、確かな評価を受けている」と、岡崎の特長でもあるオフ・ザ・ボールの動きの質などが、指揮官の要求するレベルにあると称えている。
そのうえで、ミチェル監督は岡崎を前線の軸に据え、そのパートナーとなる選手を探していると指摘。「前線で縦に強いタイプを置くことで、チーム状況を変えたいという意向がある」としたうえで、FWイビ・ロペスとFWダニ・ラバがその条件を満たしているとしているが、今後は「あまり起用されていないサイドアタッカーの2人、(ダビド・)フェレイロとセルヒオ・ゴメスがオカザキとともにプレーする可能性がある」としている。
いずれにせよ、岡崎がウエスカの前線の軸になったと見られており、今後の昇格戦線を勝ち抜くうえで得点力アップは不可欠。33歳の経験豊富な“侍ストライカー”には、大きな期待がかけられそうだ。