名将ベンゲル&岡田氏が考える“監督論” 「スポーツ界のパワハラ問題というのも…」

名将2人が語り合った“監督論”…導き出した答えは一致

「勝負に出る選手1人、プレッシャーがかかった状況で(選択するのは)逃げるか直面するか。その二択しかなくて、怖い思いは誰にでもある。直面したら、負けないために何をしたらいいのか。俯瞰で見ると分かってくるんじゃないのか。結果がどうなるか予測して、問題がどこにあるのか、問題を解決することが大切。怖いのは自然なこと。問題点は自分で引いてみてどう解決していくのか」

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 選手一人ひとりが主体性を持ってプレーし、問題を解決できるように指導していく。今、監督に求められている能力は、ベンゲル氏と岡田氏の間で一致していた。そして、最後にベンゲル氏が語った監督として必要なこと。それは、シンプルで分かりやすいものだった。

「監督として選手が良くなるように助けるのも一つ。トップアスリートにモチベーションを与えるのが自分たちの仕事ではなくて、各自が持っているモチベーションで、各自が持っている目的に向かってどういうふうに助けたら、選手が持っている『こうなりたいんだ』というものに近づけるのか。それを助けるだけ」

 2人の名将が「監督」について語り合った時間。この時間こそが、日本サッカーのポテンシャルを引き上げ、モチベーションを最大限にする“ヒント”だった。W杯で8強に進出するために――。指導者、選手は一体となって、さらなる高みを目指していかなければいけない。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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