ネイマールは「ダークな1年を過ごした」 9年ぶり“バロンドール落選”、仏誌が理由説明
候補者30名に2010年以来入らず、度重なるトラブルが選外の要因に…
フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が21日、2019年度のバロンドール候補者30名を発表した。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)王者のリバプールから最多7選手が選出されるなど、ビッグネームがずらりと並ぶなか、昨季リーグ・アン王者に輝いたブラジル代表FWネイマールが2010年以来、9年ぶりにリストから外れた。同誌はその理由を「ダークな1年を過ごした」と説明している。AP通信が報じた。
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バロンドールは各国ジャーナリストの投票によって選出され、今年は12月2日に授賞式が行われる。ネイマールは11年から昨年まで8年連続でノミネートされ続け、一度も受賞に至ったことはないものの、15年と17年には3位に入賞している。
しかし、発表された今年の候補者リストにネイマールの名前はなかった。「フランス・フットボール」誌は公式サイトで、2019年にネイマールに起きた“騒動”を羅列し、「ダークな1年」を過ごしたことが落選の理由と説明している。
2017年夏の移籍市場で、2億2200万ユーロ(約268億円)というサッカー史上最高額の移籍金でPSGへと新天地を求めたネイマール。パリの地でエースとしての活躍が期待されたものの、クラブが野心を燃やすCL制覇を成し遂げられず、チーム内でも20歳のフランス代表FWキリアン・ムバッペの台頭などもあり存在感を薄めつつある。
度重なる怪我に加え、3月にはCL決勝トーナメント1回戦第2戦のマンチェスター・ユナイテッド戦(1-3)の試合後にソーシャルメディアで審判員を侮辱し、出場停止処分となり、4月にはクープ・ドゥ・フランス(フランス杯)決勝の試合後に観客の顔を殴ったことで出場停止処分に。8月には、婦女暴行疑惑で世間を賑わせた。
さらに古巣バルセロナへの希望を公にするなどして大きな注目を集めたものの、最終的にはPSGに残留した今夏の移籍市場も、「フランス・フットボール」誌は“夏のメロドラマ”と批判している。
ネイマールにとっては波乱の連続だった2019年。果たして、来年は再びバロンドール候補になれるような活躍を見せることができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE=AP)