CWC決勝進出のバルサ指揮官が絶賛した2人の主役 「オールラウンダー」と「ファーストディフェンダー」とは

得点力の陰で輝くスアレスの献身性

 独善的なストライカーという印象の強いスアレスだが、エンリケ監督はファーストディフェンダーとしての仕事を高く評価している。実際に、敵陣でボールを失った後にバルセロナの選手たちが素早く切り替えてボールを奪いにかかることで、広州のDFやボランチに余裕を与えず、苦し紛れなクリアや縦パスをバルセロナが次々に奪って攻撃を仕掛けた。ハットトリックの英雄こそが、攻守の切り替えのスイッチを入れられる存在であり、試合を決定づけられるフィニッシャーであると語った。

 20日に行われる決勝の相手は、南米代表のリバープレートになる。アルゼンチンから1万人を超えるとも言われるサポーターが集結し、16日の準決勝ではJリーグ王者の広島を応援するサポーターよりも数が多く感じられるほどの大声援だった。

「チャンピオンは90分経たないと分からない。延長もあるかもしれないが。決勝に出るからには負けないようにしたい。ここにはアルゼンチンのファンがいて応援するかもしれないが、バルサファンもいる。特に日本人が熱狂的に応援してくれるからね」

 2011年大会以来、クラブ史上3度目となる世界一の座に向けて、指揮官は日本のバルササポーターの結束を呼びかけていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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