「何ができるか」 浦和の主将MF柏木、“完全アウェー”の敵地ACL準決勝出場へ意欲
ACL準決勝第2戦・広州戦に向けた前日練習を終え「準備してきたつもり」と出場想定
浦和レッズの主将MF柏木陽介が、23日に行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦広州恒大(中国)戦に向けた遠征に帯同。前日練習を終えると「準備をしてきたつもり」と復帰戦となる出場に意欲を示した。
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今季の柏木は5月のACL北京国安戦で相手のラフタックルを受けて膝を負傷すると、一度は復帰するも再びハムストングを痛めて離脱するシーズンを送ってきた。それでもすでに全体練習には合流していたなかで、この遠征での帯同メンバーに入っている。
柏木本人が「自分が出るかも全く分からない」と話すように、ベンチ入りを含む18人より多いメンバーで遠征をしているだけに、その判断は大槻毅監督に委ねられる。それでも8月23日のリーグ戦、松本山雅FC戦以来で約2カ月ぶりの復帰に対し「準備をしてきたつもり。久しぶりの試合で緊張するかもしれない。今年はいろいろと考えすぎたし、自分がやってきた楽しむというスタイルでやっていきたい」と前を向く。
初戦をホームで2-0の勝利で終えているだけに、この第2戦でのアウェーでは広州が強く攻勢に出ることが予想される。一方で、浦和がアウェーゴールを奪えば広州は4点以上が必要だ。だからこそ「1点を取るために、自分に何ができるか。守り切るだけでは厳しいと思う。自分が負けている状況で途中からというパターンもあると思っている」と、あくまでも相手ゴールに迫る力をピッチ内で発揮する心づもりだ。
柏木にとって広州に遠征してのゲームは2013年と16年にも経験済み。そして「雰囲気にのまれず、それを楽しむこと。よくJリーグで浦和と対戦するチームは、凄い観衆の中でやれて楽しいと話すけど、自分たちもそれと同じように楽しんでいきたい」と、完全アウェーの空気すら追い風にしたい思いだ。
浦和の今季の不振に、中盤でのリズムチェンジとラストパス、そして正確なセットプレーを蹴る柏木の不在が要因として存在すると言わざるを得ない。苦しんできた“浦和の太陽”は、敵地で光り輝くプレーを見せてくれるだろうか。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)