ACL決勝へ、浦和助っ人FWが語る広州恒大の“攻略法” 「相手の勢いを利用するべき」
23日の敵地・広州恒大戦に向けて浦和FWファブリシオが勝ち上がりのポイントに言及
浦和レッズのFWファブリシオは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦の広州恒大(中国)戦に向け、「賢く、カウンターを生かして相手の勢いを利用するべきだ」と、勝ち上がりへのポイントを語った。
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浦和は試合2日前となる21日に中国入りすると、試合に近い夜の時間帯にトレーニングを行った。激しいメニューではないものの、決戦に向けて少しずつ緊張感は高まっている。2-0と勝利した第1戦のホームゲームで相手の度肝を抜くような強烈なミドルシュートで先制点を奪ったブラジル人ストライカーは、広州の出方を予想したうえで浦和が遂行すべきプランを明かした。
「オール・オア・ナッシングの姿勢で相手は来るだろう。少なくとも2得点が必要な彼らは、試合の最初からそのゴールを奪いにくる。僕たちは賢く、カウンターを生かして前に出てくる相手の勢いを利用するべきだ。1点取ればアドバンテージは大きくなるが、先に失点しないことだ。そして、ゴールを決めることで早い時間に試合を決めていきたい」
浦和にゴールが生まれれば、それはアウェーゴールを意味する。広州にそのアドバンテージを与えていないため、浦和が1点を取った瞬間に広州は4点が必要になる。攻撃的に出てくる相手の裏をかくようなプレーでゴールを陥落させることができれば、決勝への扉は大きく開かれる。
とはいえ、母国ブラジルを代表する中盤のキーマンであるMFパウリーニョらを擁する広州について「高いレベルの相手なのは間違いない」とファブリシオは語る。だからこそ「全てを出し尽くし、限界まで戦わなければいけない」と、死闘の予感を漂わせた。
昨年夏に加入したファブリシオは、ゴール量産の流れにあった9月に左膝前十字靭帯損傷および、内側半月板損傷で全治7カ月の重傷。今季に入って復帰したものの、夏場を過ぎるまではコンディションが上がってこなかった。
ACLでは、チームのレベルを押し上げる外国人選手の差が結果に表れやすい舞台でもある。遅れてきたストライカーは、浦和のアジア制覇に向けて大会の最終盤に決定的な存在になれるだろうか。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)