バルセロナがスアレスのCWC史上初ハットで広州恒大を3−0撃破 20日の決勝はリバープレートと対決

広州恒大は3位決定戦で広島と対戦

 均衡が破れたのは同39分だった。自陣ペナルティエリア付近に広州の守備陣が釘付けになったところで、MFラキティッチが強烈なミドルシュート。GKがキャッチしきれずに前に弾いたところに、スアレスが詰めてゴール。1-0とバルセロナが先制に成功した。

 直後の同41分、広州は右サイドのやや低い位置からのFKでクロスが入ると、FWエウケソンがバックヘッドでゴールを狙った。ここはバルセロナGKブラーボが右手で弾き出したが、同点となっていてもおかしくない際どいシーンだった。試合はこのまま1-0で前半を終了し、ハーフタイムに入った。

 そして後半立ち上がりの5分、バルセロナの主役たちが魅せた。スアレスがMFイニエスタにバックパスをすると、一気にゴール前へ侵入。そこにイニエスタの狙い澄ました浮き球パスが通ると、スアレスは胸トラップから反転して右足ボレーシュート。これが鮮やかに決まって2-0とリードを広げた。

 リードしても、ほぼ一方的にボールを支配して攻撃にかかるバルセロナは、同22分にはDFダニ・アウベスのパスを受けたムニルが倒され、PKの判定。これをFWスアレスが決めて3-0とし、大会史上初のハットトリック達成者となった。

 その後も広州に全くスキを見せない盤石の試合運びを見せたバルセロナは、このまま3-0で勝利。2011年大会以来、3度目となるクラブ世界一を懸けて20日にリバープレートとの決勝に臨む。また、敗れた広州は同日の3位決定戦でJリーグ王者・広島とのアジア対決に臨むことになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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