インザーギ監督が本田の起用法について明言を避ける 「レギュラーかどうかを話すのはまだ早い。とにかく本田を起用することは考えている」
「本田はレギュラーになれるか? (それを言うには)まだ早いね。本来のポジションではないところで今日はプレーさせた。とにかく本田を起用することは考えている」
0-3で完敗した試合後、細身の黒のスーツに身を包んだ指揮官はそう話し、先発起用について明言を避けた。
カナダ・トロントのBMOフィールドで行われたオリンピアコス戦でチーム合流わずか3日目の本田を、インザーギ監督はエムベイェ・ニアンとの交代で投入。4-3-3システムの3トップの右で起用した。昨季、クラレンス・セードルフ前監督も4-2-3-1システムの右攻撃的MFで使い続けた。本田は昨季とほぼ同じポジションだったが、短い時間の中で特別なインパクトを残せなかった。
インザーギ監督は就任会見で、3トップの右か3ボランチの左での本田の起用を示唆していたが、右ウイングについては「本来のポジションではない」と話したことから、適性がないと感じたのだろうか。
チーム関係者は本田の合流時期とコンディションの理由からギネス杯後に行われる8月6日のメキシコ強豪チーバス戦での起用を想定していたが、前倒しで右ウイングでの適性テストを受けた。27日のギネス杯2戦目マンチェスターシティ戦で「背番号10」を右ウイングで追試するのか、それとも、早々にウイング本田に見切りをつけて左ボランチでの適性を探るのか。インザーギ監督の采配に注目が集まる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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