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ドイツ杯8強に導いた”切り札”香川のムービング 「動きを加えないと崩れないと思っていた」
積極的なフリーランが生み出した“違い”
そして、香川投入の3分後に試合は動き出す。ムヒタリアンのパスを起点に、右サイドをオーバーラップしたDFピスチェクを経由し、FWオーバメヤンが右足でゴールを決めた。
「比較的そういう狙い通りにいったんじゃないかなと思います」
こう振り返った先制点の後、香川が勝負を決めるアシストを記録した。後半21分、香川がゴール正面のムヒタリアンにパス。香川はリターンパスを想定して、ゴール前に走り込んだが、ムヒタリアンはゴール正面からグラウンダーのミドルシュートを沈めた。
「どっちでも良かったですけどね。彼の前も空いていたので、結果的に良かったと思います」
その言葉には、ラストパスが自らのもとに届いた場合でも、ゴールを仕留めることができたとの自信があふれていた。そしてこのムヒタリアンの追加点が生まれた際に香川が披露した抜け目ないフリーランは、スーパーサブとして結果を出すための極意のようだ。
「動きを加えて、変化を加えないといけないと思っていました。そういう意味では、そういう動き出しだったり、ああやって(自分が)動くことによって相手がつられる。そういうところでちょっとした違いを作ってあげないと、なかなか崩れないと思ってたんで、それがうまくゴールにつながって良かったと思います」