「笑いごとではない」 ランパード監督、負傷選手を巡りフランス代表の対応を批判
負傷したカンテが14日の代表戦もベンチ入り 「プレーできないことは明らかだったが…」
チェルシーのフランク・ランパード監督が、負傷を抱えて試合に出ることのできなかったMFエンゴロ・カンテの扱いを巡り、「笑いごとではない」とフランス代表を批判している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
国際Aマッチウィークでフランス代表に招集されたカンテは、現地時間11日に行われた欧州選手権(EURO)予選のアイスランド戦(1-0)に先発予定だったが、ウォームアップ中に鼠径部を痛めて試合を急きょ欠場した。14日に行われたトルコ戦(1-1)はベンチ入りするも、出場しなかった。
ランパード監督は、カンテがトルコ戦に出ることができないのは明らかだったため、クラブに戻す判断をすべきだったとフランス代表の対応に苦言を呈している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「チェルシーの監督、フランク・ランパードがディディエ・デシャンを非難」と見出しを打ってコメントを報じている。
「最初の試合で彼が離脱した後、2試合目の前日に彼はフィットネステストを受けた。そこで彼がプレーできないことは明らかだったはずだ。だが、彼はその日の試合(トルコ戦)のベンチに座っていた。それに関するコミュニケーションはなかった。これは笑いごとではない」
ランパード監督はさらに、「選手たちが代表戦に行くことは理解している」と自身も現役時代に経験したクラブと代表チームとの兼ね合いについては理解を示しているものの、「彼がフィットしていなかったのは明らかだ。我々からすれば彼をクラブに戻してほしかった」と切実な思いを吐露した。
負傷してチームに戻ってきたカンテは週末のニューカッスル戦も欠場する。28歳のダイナモは度重なる怪我に悩まされ、今季はまだリーグ戦4試合の出場にとどまっている。
ニューカッスル戦はデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンとドイツ代表DFアントニオ・リュディガーも欠場が決定的。苦しい台所事情での戦いを強いられることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)