苦境の浦和、J1残留へ「イバラの道」 勝ち点3を欲した大分戦で訪れた“最悪の結末”
ACL中国遠征を挟み、ラスト5戦にFC東京、鹿島など上位陣との対戦を残す
もし浦和にとってこの試合の引き分けがもっと前向きに捉えられる状況だったら、おそらく両者の思惑がある程度まで一致して、最後の時間帯にゴールが生まれる可能性はかなり少なかったのだろう。逆に、大分がどうしても勝ち点3が必要な状況であれば、後半に運動量が落ちているなかで無理な攻撃を仕掛けることを要求され、浦和はもっと楽に試合を運べたかもしれない。残り試合が少なくなってきて、これまでの戦いでどれだけ勝ち点を積んでいられたのかが、試合の最後を左右したように見える。
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浦和はリーグ戦を見れば、残りのカードがサンフレッチェ広島、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、FC東京という上位勢との対戦が続き、最終節で同じ残留争いのガンバ大阪と戦う。ACLの中国遠征や、決勝まで進出した時には中東への遠征も間に挟みながら勝ち点をなんとか積み上げなくてはいけない。それも力のあるチームを相手に、リスクを負ってでも勝ち点3を奪いにいかなくてはいけない試合が生まれる可能性も出てきた。
J1残留への目安とされる勝ち点40まで、浦和は残り5試合で5ポイントを稼がなければいけない。残された状況がイバラの道であることが現実になった、あまりにも痛い敗戦になってしまった。