「タジキスタン戦出場14人」を金田喜稔が採点 異色の「攻撃センス」を絶賛した選手は?

約2年ぶりの代表ゴールを挙げた浅野【写真:Getty Images】
約2年ぶりの代表ゴールを挙げた浅野【写真:Getty Images】

ゴールという結果は見事だが…「浅野はサイドの選手ではない」

<途中出場>

■浅野拓磨(パルチザン/FW/←後半19分IN)=★★★★

 酒井のクロスも良かったが、打点の高いヘディングを決めきった。久しぶりに得たチャンスでゴールという結果を残したことは大きい。もっとも浅野のプレースタイルを見る限り、サイドで駆け引きができる選手ではない。スピードはあるがドリブルが上手い選手ではないし、緩急の変化をつけられるタイプでもない。浅野のプルアウェイの動きの上手さを生かすなら、やはり1トップかシャドーなど中央で起用したい。

■永井謙佑(FC東京/FW/←後半35分IN)=評価なし

 2点をリードしているなかで投入され、スペースもあったためスピードが生きる展開に。後半41分の決定機は決めきれなかったが、前線で相手を追う役割も含めて途中出場選手としての仕事はこなした。

■久保建英(マジョルカ/MF/←後半42分IN)=評価なし

 短い時間のなかで右サイドを崩し、浅野に決定的なパスを通した。その実力に疑いの余地はないが、現在の日本代表での序列が決して高くないことが浮き彫りになる2連戦でもあった。もちろん、まだ18歳。マジョルカで経験を積み、アタッカーとしてさらなる成長を遂げることに期待したい。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

(金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda)



金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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