シェフチェンコ、EURO本大会出場に導き喜び“爆発” 「プレッシャーも最高クラス」
ウクライナ代表監督に就任して3年…「信じられないような歩み」
ウクライナ代表は14日の欧州選手権(EURO)予選ポルトガル戦で前回大会の欧州王者に2-1で勝利して、来年の本大会行きを決めた。チームを率いるのは、かつての名選手でもあったアンドリー・シェフチェンコ監督だが、中継を担当した衛星放送局「スカイ・スポーツ」に喜びを爆発させている。
ウクライナは2016年の前回大会で敗退した後に、代表48ゴールのウクライナ記録を持つシェフチェンコ氏を監督に据えた。母国のディナモ・キエフでレアル・マドリードを相手にセンセーショナルな勝利を導く活躍を見せ、イタリアの名門ACミランなどで活躍して「ウクライナの矢」の異名も取ったかつての名ストライカーは「偉大なポルトガルを破ったんだ」と興奮気味に語った。
「信じられないような歩みを見せることができた。本当に満足しているし、このホームの環境を作り上げてくれたことも嬉しい。偉大なポルトガルを我々は破った。選手たちは素晴らしかったし、こんな試合ができると思っていなかった」
そのうえでシェフチェンコ監督は、かつてのストライカーであった自分はすでに過去のものだと話している。
「私はサッカー選手としてのシェフチェンコは完全に終わらせたんだ。もう歴史の中のものだよ。今は新たな人生を歩んでいる。母国のために働けるのが嬉しい。私はほとんど経験を積むことなくこの仕事に放り込まれ、プレッシャーも最高クラスだ。ただ、自分自身のことを信じている。同様にスタッフのことも信じているんだ」
ワールドカップには2006年大会の1度しか出場したことのないウクライナだが、ユーロには3大会連続の本戦出場になる。イングランド・プレミアリーグなどの競争力の高いリーグに選手を輩出するほか、国内の強豪シャフタール・ドネツクはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の常連でもある。着実な強化が実っていると言えるのだろう。
指導者としてまずは大きな実績を残したと言えるシェフチェンコ氏は、これから名選手が名監督になっていく系譜を歩めるのか。本大会での躍動が楽しみなチームになっていると言えるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)