D・アウベス、人種差別問題を巡りパリ経験談を告白 「長く滞在すればストレスに変わる」
PSGで2シーズンにわたってプレーしたアウベス、パリの印象について言及
昨季までフランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)で2シーズンプレーしたブラジル代表DFダニ・アウベスは、人種差別問題が話題になる昨今のサッカー界について、パリでの経験を語っている。母国ブラジルメディア「GQ」に対し、「パリは長く滞在すれば失望になる」と語った。
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アウベスはバルセロナで長年プレーした後に、イタリア王者ユベントス、PSGと渡り歩いて、現在は母国の名門サンパウロでプレーしている。2年間プレーしたパリの街について、サッカー界で近年の問題とされている人種差別についてこう語った。
「観光で訪れて文化に触れるという意味では、パリは素晴らしく興味深い場所だ。だが、長く滞在すればそれはストレスに変わる。1週間の旅行なら人生の良い1ページだ。それが長くなると最後は失望になる。サンパウロに似ている部分もあるが、より多くの人種差別がある。私はあまりそういう経験がなかったが、友人たちの多くはその差別を受けた」
パリは花の都とも称される世界的な都市だが、そこに2年間の生活を送ったアウベスにとっては差別的な部分が見え隠れするところの多い都市という印象が残っていると話した。気位が高いという“ステレオタイプ”で語られることの多いパリの住民だが、アウベスにとっては観光なら良いが住むには適さないという部分がその特色と感じられたと話す。
一方でバルセロナについては「ブラジル人のような感じの人々が多く、良い時間を過ごした。伝統ある街でエネルギーがある。それに“マリーシア”のある感じの人々だが、私はそのほうが好きだからね」と、好印象が残っていることを話した。
先日の欧州選手権の予選ではブルガリア対イングランドの試合で2回にわたって人種差別的なチャントによる試合中断が起こるなど、サッカー界にとっては大きな課題になっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)