レアルとブラジル代表は“カゼミーロ依存症”? 両指揮官の采配をスペイン紙分析
攻守の要として今季早くも13試合で1114分に出場
ブラジル代表MFカゼミーロは、攻守の要として不動の地位を築いているが、スペイン紙「マルカ」によれば2019-20シーズンはその傾向にさらに拍車がかかっているという。その理由は、レアルのジネディーヌ・ジダン監督とブラジル代表のチッチ監督が、ほぼすべての試合で彼を出場させ続けているからだ。
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今季が開幕してからカゼミーロは、10日の国際親善試合セネガル戦(1-1)までレアルとブラジル代表で13試合に出場した。プレーできる時間は計1170分だが、カゼミーロはこのうち95.4%に値する1114分をピッチ上で過ごしてきた。そして、何もかかっていない13日の国際親善試合ナイジェリア戦(1-1)でもフル出場。後半3分の同点ゴールを決めたとはいえ、その酷使ぶりに拍車がかかっている。
カゼミーロの持つ能力を絞り出しているのは、ブラジル代表のチッチ監督だけではない。レアルのジダン監督が今季最も起用している選手も、カゼミーロなのだ。彼は主力7人を温存した第6節オサスナ戦(2-0)でさえも、休みを与えられなかった。
今季、カゼミーロが唯一フル出場しなかった試合が、第4節のレバンテ戦だ。30分を残して3-0でリードしている状態で、ジダン監督はスペイン代表DFセルヒオ・ラモスとともにベンチへ下げた。すると、ここからレバンテは息を吹き返す。レアルは1点差まで追い詰められたが、3-2で辛勝した。
ジダン監督は19日のリーガ・エスパニョーラ第9節マジョルカ戦で、カゼミーロを休ませるかの判断に迫られているという。
用心するならば、カゼミーロには休養が与えられるべきだ。しかし、ドイツ代表MFトニ・クロースが負傷し、U-21スペイン代表MFフェデリコ・バルベルデも18日までチームに合流できない。また、34歳のクロアチア代表MFルカ・モドリッチはクロアチア代表として2試合をプレーして負傷もしている。中盤の選手が足りない状況で、ジダン監督はカゼミーロを起用し続けることになるかもしれない。
そして22日にはUEFAチャンピオンズリーグのガラタサライ戦、26日にはカンプ・ノウで行われるバルセロナとのエル・クラシコを控えている。その試合にカゼミーロを万全の状態で起用したいジダン監督にとって、悩みの尽きない1週間になりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)