18歳久保の起用法にも影響? “トップ下・鎌田”が生む相乗効果と熾烈なポジション競争
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鎌田が1トップ→トップ下にポジション変更したことでタジキスタン戦は攻撃が活性化
森保一監督率いる日本代表は、15日に行われた敵地でのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で、FIFAランキング115位のタジキスタンを3-0で破った。この試合、最も目立ったのはW杯予選3戦連発のMF南野拓実(ザルツブルク)だが、後半に1トップからトップ下にポジションを変えたFW鎌田大地(フランクフルト)がボールの中継地点となり、攻撃が活性化。18歳のMF久保建英(マジョルカ)も対応可能なポジションで、鎌田自身も「トップ下のほうがやりやすさはある」とアピールに意欲を覗かせた。
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10日のW杯予選モンゴル戦(6-0)からメンバー4人を変えた森保ジャパンは序盤、タジキスタンの厳しいプレッシャーに手を焼いた。前半24分に速攻を許し、MFパンシャンベ・エソニに1対1の決定機を許すも、GK権田修一(ポルティモネンセ)のファインセーブで事なきを得た。
1トップに入っていた鎌田はボールを受けられずにプレーエリアが下がり気味になっていたなか、「入れ替わりながらプレーしよう」と南野と話していたとおり、鎌田はポジションをトップ下に変更。これが見事にハマリ、次々とボールが鎌田に集まり、そこから両サイドに散らしながら攻撃を仕掛けることができた。南野の1点目は、鎌田が左サイドのMF中島翔哉(ポルト)に展開し、そこからのピンポイントクロスで生まれたものだった。
鎌田にとってトップ下はJ1のサガン鳥栖時代に主戦場とし、ボールを受けた時に前を向けるため持ち前の技術が生きる。ボランチのMF柴崎岳(デポルティボ)が、「大地も拓実も純粋なストライカータイプではないので、互いを意識しながら1.5列目でやって動き出しているし、そこにつけていければ生かせると思っていた」と話すように、鎌田は1トップと比べて生き生きとプレーしていた。
「後ろ向きでもらうのが嫌なわけではないけど、中盤とDFの間で受けて前を向いていけるのが自分の特徴だと思います。前半はチームとして良くなかったし、FWであまり下がり過ぎるなとも言われていて、ああいう展開だとボールを触れずに消えてしまう難しさはあるので。トップ下のほうがやりやすさはありますね」