森保監督、“大迫の代役探し”の継続を明言 「まだまだ戦力になる選手はいると思う」
FW登録の鎌田はトップ下、浅野は左サイドで結果も、“大迫の代役”としては不完全燃焼
森保一監督率いる日本代表は、15日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でFIFAランキング115位のタジキスタンを敵地で3-0と撃破。10月のW杯予選を2連勝(9得点無失点)で終えた。絶対的1トップのFW大迫勇也(ブレーメン)が負傷により不在のなかで、結果を残したことは好材料だが、指揮官は「まだまだ戦力になる選手はいると思う」と新たなオプション探しに意欲を覗かせた。
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10日にホームで行われたW杯予選モンゴル戦に6-0で勝利した日本は、タジキスタン戦でDF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF橋本拳人(FC東京)、MF堂安律(PSV)、FW鎌田大地(フランクフルト)とスタメンを4人変更。立ち上がりはタジキスタンの厳しいプレッシャーに手を焼き、思うようにチャンスを作れなかったなか、選手たちの機転で後半から1トップを鎌田→MF南野拓実(ザルツブルク)、トップ下を南野→鎌田に変更してようやくギアが上がった。
後半8分、鎌田の展開からMF中島翔哉(ポルト)を経由して南野がW杯予選開幕から3試合連続ゴールの偉業を成し遂げると、その2分後にはDF酒井宏樹(マルセイユ)のクロスをゴール前で潰されながらも流し込んで2点目。同37分には、再び酒井がクロスを上げたところに途中出場のFW浅野拓磨(パルチザン)が走り込み、打点の高いヘディングでチーム3点目を突き刺した。
10月のW杯予選は大迫不在のなかで攻撃陣が計9ゴールを挙げ、結果的に2連勝を飾った。しかし、大迫の“代役探し”という面では、及第点を与えるのは難しいかもしれない。FW登録の鎌田はむしろトップ下で存在感を示し、浅野も左サイドハーフでの起用。唯一FW永井謙佑(FC東京)だけが1トップで継続起用され、モンゴル戦で得点を決めたが、この2連戦では中央での崩しは少なく、得点パターンを見てもサイドからのクロスに偏っている。