「完璧なラボーナクロス」 EURO予選で生まれた美技に脚光「素敵なステップ」

ノルウェー代表DFオマル・エラブデラウィ【写真:Getty Images】
ノルウェー代表DFオマル・エラブデラウィ【写真:Getty Images】

ノルウェー代表DFエラブデラウィがスペイン戦で“アシスト未遂”

 ノルウェー代表は現地時間12日、欧州選手権(EURO)予選グループFの第7節でスペイン代表とホームで対戦し、1-1で引き分けた。後半アディショナルタイムの得点で強豪相手に価値あるドローゲームを演じたなか、前半にDFオマル・エラブデラウィ(オリンピアコス)が見せた華麗なラボーナクロスが脚光を浴び、「ナイスステップ」「トップレベル」と称賛を集めている。

 EURO予選グループFは、前節までスペインが6連勝で首位を快走。ノルウェーはスウェーデン、ルーマニアと2位争いをするなか、ホームにスペインを迎えた。試合は後半2分にスペインのMFサウール・ニゲス(アトレチコ・マドリード)に先制点を許すも、後半AT4分にFWジョシュア・キング(ボーンマス)がPKを決めて1-1の引き分けに持ち込んだ。

 ノルウェーにとっては貴重な勝ち点1を得たなか、EURO公式インスタグラムが注目したワンプレーが、前半22分に右サイドバックのエラブデラウィが見せた美技だった。ノルウェーは敵陣中央から右サイドのペナルティーエリア手前に位置していた主将MFステファン・ヨハンセン(フルハム)に展開し、足もとにボールを収めた。次の瞬間、中央にいたエラブデラウィが斜めの動きで右サイド前方のスペースへ進出。ゴールを背にした状態でヨハンセンからパスを受けると、右足アウトサイドでトラップしながら右回転し、そのままの動きで左足の後ろに右足を通すラボーナでクロスを送った。ボールは絶妙なクロスとなって、ファーサイドにいたキングが相手2人に競り勝ちヘディングシュートを放つが、スペイン代表GKケパ・アリサバラガ(チェルシー)の正面を突きゴールとはならなかった。

 このプレーを、EURO公式インスタグラムは「スキル・オブ・ザ・デイ」に選出し、「オマル・エラブデラウィの完璧なラボーナクロス。もう少しでとんでもないアシスト!」と綴ると、コメント欄でファンも反応。「素敵なステップ」「トップレベルのパフォーマンス」といった称賛とともに、「なんて酷いヘディング」と“アシスト未遂”になったことを残念がる声も見られた。

 現在グループ4位のノルウェーは、15日の次節で勝ち点3差の3位ルーマニアとアウェーで対戦。本大会出場権を得られる2位以上に向けた大一番で、エラブデラウィは勝利へと導く輝きを放てるだろうか。

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