冬の移籍市場で27億円しか使えないミラン 残留濃厚の本田も”資金稼ぎ”で放出?
タイ人実業家との交渉が難航し”金欠”状態に
リーグ戦で低迷している日本代表FW本田圭佑所属のACミラン。UEFAチャンピオンズリーグ出場権を得られる3位以内に入るためには、後半戦の巻き返しが欠かせないが、その起爆剤となり得る冬の移籍市場には多くの投資ができない状況にあるという。イタリア紙「コリエレ・デラ・セーラ」が報じている。
ミランは今夏の移籍市場で1億ユーロ(約135億円)とも言われる強化費を投じて選手獲得を行った。しかし、冬の移籍市場に投下できる資金は約2000万ユーロ(約27億円)ほどと、厳しい状況にあるという。
その原因となっているのがタイの実業家ビー・タエチャボウル氏に、フィニンベスト社の株式の48パーセントを売却する交渉が難航していること。“ミスター・ビー”は交渉に対して、ドタキャンに次ぐドタキャンを繰り返しており、次の交渉は年明けになるとされている。
そのため、ミランの金庫は枯渇状態にある。移籍金が全体的に高騰している現状では、ビッグネームを獲得しようと思えば4000万ユーロから5000万ユーロ(約54億円から約67億円)ほどが一人の選手にかかってくるが、そうした存在を獲得できる状況にない。結局、今夏を例外とした近年に繰り返されてきたローコスト補強路線を継続する必要に迫られているという。
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