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J1リーグFC東京MF田邉草民の知られざる挑戦② 移籍期間を延長して再びスペイン2部CEサバデルへ
情熱の国で磨かれる才能
――実際に、FC東京とCEサバデルが業務提携して海外挑戦への道が開けたわけですが?
「めちゃめちゃ感謝しています、日本ではできなかった多くの経験を自分は積むことができていると思うので」
――若い選手の中には、海外へ行きたいという話をする選手も多いですが?
「良いと思いますよ。僕もそうだったし、行って気づくというか、行かないと気づかない。俺も最初はすごく安易な気持ちで『行きたいっすねー』って感じでしたからね(苦笑)。だけど、結局はどこにいっても、どんな場所でも、そこで何ができるかだと思うので」
――日本だとドリブラーのイメージでしたが、むこうでも同じですか?
「それほど変わっていないと思いますね。中盤とかは、プレッシャーが一番きついので簡単にターンとかはさせてもらえない。だから、ワンタッチで落としてとかは意識するようにしています、だけどまだまだですね」
――まだまだというのは?
「試合に出場できたり、できなかったりの繰り返しだった。ゴールを取って試合に出場する機会が増えたので、得点への意識は変わりました。だけど、自分の意識が変わったくらいではダメだと思っている。もっと技術的な事が変わらないと、そんな簡単じゃないなと思いますけどね」
――来シーズンに向けては?
「めちゃめちゃ頑張ります。漠然とした答えですけど、もうそれしかないですよ」
――2シーズン目となると、準備や心構えは違ってきますか?
「もう未知の世界ではないので、想像もできるし、自分のどこを伸ばさないといけないというところも想像がつくから。1年前に意識できなかったことを考えることができる。もっと、活躍するために何をすべきかにフォーカスできることは大きいと思います」
――具体的な数字や目標はありますか?
「10得点はいきたいですね。もちろんスタメンでほぼ試合に出られるようにという前提で」
――チームとしては?
「昇格は目指したいですけど、周りのクラブもレベルが高いし、難しい戦いにはなるとは思います。1部への道のりは決して簡単ではないし、かなり険しいと思っています」
――日本にいたときとは、少し印象が変わりました。やはり海外でもまれたんですね。
「ハイ、もまれています。まだまだですけどね」
【了】
写真:CEサバデル提供
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web