「最高の2トップだった」 ロナウド&ヴィエリ、“最強コンビ時代”の苦い思い出とは?
かつてインテルで輝いたアタッカーコンビがトークショーに登場
イタリア・セリエAの強豪インテルにおいて、歴代でも最強クラスのアタッカーコンビと知られる元ブラジル代表FWロナウド氏と、元イタリア代表FWクリスティアン・ヴィエリ氏がトレントで行われたスポーツ・フェスティバルのトークショーに登場。「最高の2トップ」と現役時代を振り返った。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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ロナウド氏とヴィエリ氏がインテルで共闘したのは、1999年から2002年までだった。その間にはロナウド氏の負傷などもあったが、両者の共通点を高い決定力とするならば、ロナウド氏には技術を伴うスピードと突破力、ヴィエリ氏には高さとパワーという補完的な特徴があった。
ヴィエリ氏は「インテルに行ったのは、そこにロニー(ロナウド氏の愛称)がいたから。本来プリマドンナの席は一つだから、2人がそれを求めると難しくなる。俺は彼にその座を譲って少し控えめにいたつもりだ。彼がリーダーであり、それでも心地よかった。最高の2トップだった」と振り返った。一方のロナウド氏も「ボボ(ヴィエリ氏の愛称)が来たことで、僕ら2人によって何か大きなことを起こせるという希望がサポーターに与えられた」と話す。
その2人が共通して失望だと話したのが、2001-02シーズンに優勝を逃したことだった。最終節を首位で迎えたインテルだったが、5月5日のラツィオ戦で敗れるとユベントスに逆転優勝を許した。この「チンクエ・マッジョ(5月5日)」というワードは、インテルのサポーターには今でも苦すぎる思い出であり、他クラブのサポーターがインテルを揶揄するのに使うものでもある。それは17年以上の月日が経っても変わらない。
それはこの最強2トップにとっても同じだったようだ。ロナウド氏が「人生の中での失望でも最高クラスのものだ。泣いていたことすら覚えていない」と話せば、ヴィエリ氏も「インテルのユニフォームを着ていて、最悪の打撃を受けた思い出だ」と話した。間違いなくタイトルに値したコンビだったが、そこにはわずかに手が届かなかった。
セリエAの歴史に残るような最強2トップと言えたコンビは、約17年ぶりに結成されたトークショーでも息の合ったところを見せていたようだ。今季のインテルはリーグ開幕7試合を6勝1敗と好スタートしているが、8連覇中のユベントスをストップしてリーグ優勝に手が届くだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)