「ミスから学んでいない」 欧州予選“10年ぶり黒星”のイングランド、“闘将”が痛烈批判
元アイルランド代表のキーン氏が酷評 「少しの傲慢さがあったように感じられた」
元アイルランド代表の“闘将”ロイ・キーン氏が、主要大会の欧州予選で10年ぶりに黒星を喫したイングランド代表を「ミスから学んでいない」と厳しく批判している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
イングランドは現地時間11日に欧州選手権(UEFA)予選に臨み、敵地でチェコに1-2で敗れた。前半4分に先制するも、その後に2失点。主要大会での欧州予選(EURO、ワールドカップ)で敗れたのは2009年10月10日のウクライナ戦(0-1)以来、10年と1日ぶりで、43試合続いていた無敗記録が途絶えた。
英テレビ局「ITV」で解説を務めた元アイルランド代表のキーン氏は、「この試合のイングランドはスタートから適切に戦えていたとは思えない」「私から見れば、イングランドには少しの傲慢さがあったように感じられた」とイングランドの戦いぶりを痛烈に批判した。
前半4分に主将FWハリー・ケインのPKで幸先良く先制したイングランドだが、その4分後にはセットプレーから失点し、あっという間にアドバンテージを失った。「スカイ・スポーツ」によれば、ギャレス・サウスゲイト監督体制では失点の36%がセットプレーによるもので、キーン氏は「これは間違いなく大きな問題だ」と守備の課題も指摘している。
「そこから学ぶことができるのであれば、時には負けることも必要だ。だが、私は昨年からこのチームを見ているが、彼らはそういっただらしのないミスから学ぶことができていないようだ。より強いチームと戦う時に苦しむことになるだろう」
キーン氏は「パニックになる必要はない。ギャレスの記録は素晴らしい」とサウスゲイト監督の手腕を称えている。その一方で、「私の心配は選手たちだ。選手たちが学んでいないと感じることがある」とコメントしている。プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるキーン氏は、ピッチ上で戦うイングランド代表選手たちのパフォーマンスに疑問を呈していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)