イングランド代表がEURO予選で10年ぶりの敗戦 無敗記録も「43」でストップ
アウェーでチェコに1-2と逆転負け、サウスゲイト監督も反省の弁
ギャレス・サウスゲイト監督率いるイングランド代表が、現地時間11日に行われた欧州選手権(EURO)予選のチェコ戦に1-2で敗れ、同予選10年ぶりの敗戦。43戦続いた無敗記録がついに途絶えた。英公共放送「BBC」が報じている。
主将FWハリー・ケイン(トットナム)やFWラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)、10番を背負う19歳のMFジェイドン・サンチョらがスタメンに名を連ねたイングランド。前半開始早々の4分にケインがPKを決め、幸先良く先制した。
しかし、ホームで戦うチェコもすぐさま反撃を仕掛け、同9分にコーナーキックからDFヤクブ・ブラベツ(ヴィクトリア・プルゼニ)がゴールを奪い、同点となった。
そこから1-1のまま試合は推移したが、終了間際の後半40分にFWズデネク・オンドラセク(FCダラス)が決勝点を挙げて、チェコが逆転で勝利を収めた。チェコはイングランドの7本に対し、その倍以上となる17本のシュートを放つなど果敢に攻め込み、勝利をもぎ取った。
イングランドが国際大会(EURO、ワールドカップ)の欧州予選で敗れたのは、2009年10月10日のウクライナ戦(0-1)以来10年と1日ぶりのこと。欧州予選で43試合続いていた無敗記録は、ここで途絶える結果となった。EURO予選に限れば、敗戦は2007年11月のクロアチア戦(2-3)以来約12年ぶりだ。
チームを率いるサウスゲイト監督は試合後、英「ITV」のインタビューに対し、「我々は勝利に相応しいパフォーマンスではなかった。それを受け入れなければならない」「あまりにも多くボールを相手に渡し、チャンスを与えてしまった」と反省の弁を述べている。内容的には言い訳のきかない敗戦となった。
敗れたイングランドは、同予選グループAで首位を維持。消化試合の1試合多いチェコと勝ち点12で並ぶも、得失点差で上回っている。主将ケインは「僕らはまだいいポジションにいるが、これが目覚ましになったと思う」と語り、現地時間14日のブルガリア戦に向けて気持ちを引き締め直していた。アウェーでの連戦となるが、敗戦のショックを引きずることなく勝利を手にすることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)