「最悪のニュース」 冨安健洋の負傷にボローニャ地元メディアが嘆き「心配している」

モンゴル戦で負傷した日本代表DF冨安健洋【写真:Yukihito Taguchi】
モンゴル戦で負傷した日本代表DF冨安健洋【写真:Yukihito Taguchi】

モンゴル戦の終了間際に左太もも裏を負傷、試合翌日に代表離脱が決定

 日本代表DF冨安健洋は、10日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル戦(6-0)の試合終盤に、左太もも裏を負傷してプレー続行不可能になった。これを受けて所属するイタリア・セリエAのボローニャ専門ニュースサイト「トゥットボローニャ・コム」は、「最悪のニュース」と報じている。

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 冨安はモンゴル戦でDF吉田麻也と最終ラインを組み、安定感のあるプレーを見せていたが、6-0とリードした試合終盤にジャンプしてボールに競りかけようとしたところで左足の太もも裏を負傷。プレー続行不可能となり、交代枠を使い切っていたことから日本はその後10人で戦った。試合後、日本サッカー協会からは冨安が病院へ直行したことが明かされていた。

 こうした事態に、同メディアは「ボローニャにとって最悪のニュースだ」として、「ボローニャから各国の代表に行っていた6人のうちの1人である冨安が、モンゴル戦で筋肉を痛めた。彼の状態は絶えず監視される。もし怪我が大したことのないものなら、タジキスタンへの遠征に帯同するだろうが、詳細な検査を必要とするくらい酷い場合はすぐにボローニャに戻るだろう」と、その動向を報じている。そして試合翌日、怪我のため冨安が代表を離脱することが発表された。

 ボローニャはインターナショナル・マッチウィーク明けが王者ユベントス戦になるが、これまで右サイドバックは全試合で冨安がフル出場していた。それだけに「ミハイロビッチは彼以外の選択肢を考えてこなかったので、心配している。冨安が出られなければ、(イブラヒマ・)エムバイエが今季初めてピッチに立つ。冨安が間に合わなければ、彼がクリスティアーノ・ロナウドと対峙する」と、その影響力の大きさを報じた。

 現地メディアでは「すでにロッソ・ブルーのアイドル」とも評価されている冨安だが、試合後の記者会見で日本代表の森保一監督は「今後について、恐らく次の試合はできないと思う」「恐らく、すぐ治るような痛みではないと思う」と、厳しい見通しを話していた。

 セリエAでの初年度は順風満帆と言えるスタートを切っていただけに、王者ユベントス戦への出場が難しい情勢なのは、冨安にとってもボローニャにとっても残念なニュースになってしまった。

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